1月15日放送分

平成30年、最初の放送です、今年もよろしくお願いします。

気仙沼支局 重富裕昭記者電話リポート

気仙沼市もきょうは冷え込んで氷点下6.2度という最低気温で朝を迎え、温度差がありインフルエンザに注意をしなければならないな、と思っています。きょうは、三陸自動車道の今後について話したいと思います。震災前は、登米東和インターまでつながっていて、南三陸町や気仙沼市の沿岸ルートが延長されています。先月は歌津インターまでつながりました。1年2か月の間に南三陸町は3か所もインターチェンジがオープンしました。
この高速道路開通で、気仙沼から仙台へのアクセスがとてもよくなったと感じています。車の流れも変化があり、早い、走りやすいという印象を受けます。交流人口の拡大を掲げている南三陸町にとっても、たいへん良いことだと思います。ハマーレ歌津にもサービスエリアのような役目ができ、経済効果も感じることができるようになりました。来年3月までには気仙沼市の本吉町まで延長する予定があって大変楽しみですが、その反面、国道や南三陸町は通過される町、という問題がでてくるのではと不安な面も見えてきました。
今後は、南三陸町にとって気仙沼までの道路の開通は「たった1年しかない」という見方もあり、南三陸町に立ち寄ってもらうイベントや商店街の努力も多く必要になり、震災の風化を防ぐためにも、伝え方、発信力が大事になってくると課題も見えてきました。それぞれの魅力を発信しつつ、被災地を周遊するなど連携も大切になっていくことになるでしょう。

東北大学災害科学国際研究所 今村教授
根本宣彦アナウンサー取材リポート

地震調査委員会の東北大学災害科学国際研究所 今村教授に聞きました。地震の長期評価について、東日本大震災の反省をもとに北海道の大震災についても蓄積物調査が進んでいます。文献が少ない中、地層を調査することによって今後の様々な超巨大地震について、30年以内におこる予測があります。
十勝沖や根室沖など北海道エリアについてもM8クラスで起きる可能性、この地震による東北地方では青森や岩手についても連動性や関係性が全くないといえない状況にあります。
今後の調査にもよりますが南に広がる可能性もあり、巨大地震の発生は津波などの被害を東北(青森・岩手・日本海側)にもたらす可能性があるため、避難方法や原子力関連施設への影響など、今後は防災・減災対策、巨大地震に対する対策についても早めに対応することが必要となります。住民のためのハザードマップ、住民の避難場所の確認などソフト面でも準備が必要となります。
改めて直下型地震について、未知の活断層に備え日本各地で幅広に考え、防災訓練や建物の補強、東日本大震災から7年経つ現在、常に備えや点検補強、耐震性の確認をさらに確認することが必要となります。今この瞬間からもう一度災害について考える必要があります。、

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