1月22日(月)放送

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命と心の授業 名取市立第一中学校
取材リポート 小笠原遥アナウンサー

ターミナルケアの向上を目指す出前講座「命と心の授業」、仙台ターミナルケアを考える会は12月5日に名取市立第一中学校で授業を行いました。学校の中で命の授業を行うことはあまりなく、事務局の中保良子さんは10年ほど前からずっと授業を実施したいと思っていました。それは東日本大震災で「命」や「死」を考えるきっかけがあったからです。
まずは「こんにちは、赤ちゃん」という授業からスタートです。特徴のひとつ「妊婦の議事体験」は、おなかの中に赤ちゃんががいる妊婦さんを理解することからスタート、グループごとに意見や感想を出し合いながら授業は進みます。おなかの中に赤ちゃんがいることは思った以上に、守ってあげたい気持ちや愛しさを感じた生徒が多く、命の重さを感じたようです。
また、具体的に赤ちゃんの人形を抱いたりおなかに風船を入れたりすることで「今まで大事に育ててくれてありがとう」「産んでくれて、育ててくれてありがとう」など感謝の言葉を感想としてもった生徒がいました。震災の時に亡くなった命があったことも生徒たちは理解していて、生きていることが偶然じゃないと思ったようです。
授業では保護者の方々も見学していて「震災時、避難所となったこの場所で今回の授業が行われたこと、命の大事さを考えることができたことが良かったと思います。この経験を今後の生活の中で行かしてくれれば・・・」と話してくださいました。震災はたくさんの命が亡くなった大災害ということだけではなく、亡くなった人々の人生がひとつひとつあったことを理解する、その命を尊重しすることです。命を繋げていくことがどんなに難しく尊いものかを、たくさんの人たちに考えていってほしいものですね。

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