3月26日放送

スタジオゲスト 
東北学院大学教養学部地域構想学科 金菱 清先生
金菱ゼミナール 関明日香さん 井出真奈美さん

東北学院大学 震災の記録プロジェクト
「私の夢まで、会いに来てくれた 3.11亡き人とのそれから」(出版社: 朝日新聞出版 (2018/2/20))

「石巻のタクシー運転手と幽霊現象」などの研究で注目を集める金菱ゼミナールの最新調査書が発売されています。大学生が被災地で集めた“遺族が見る亡き人の夢” 記録(27選)は、ゼミの学生たちが、遺族が見る「夢」を調査した1冊です。震災の夢が語る「不思議」についてまとめました。もしかすると学生が聞いたから話してくれた遺族の方もいるでしょう。

夢、は起きて人に話すときに忘れてしまったり、思い出せなかったりするものですが、学生たちが取材した被災家族の「夢」は実に現実的で、カラフルではっきりしていることが聞き取り取材を通じて判明しました。読んでいる方も、夢とその夢を見た人の関係性、つながりを感じられるものが多かったそうです。

2人は新学期から大学4年生。大学に入ったら自分で何かひとつ頑張りたい、と思っていたところで出会った金菱先生のゼミ…ゴールが本の出版ということで、やりがいが感じられると思い携わりましたが、出版までの道のりは大変つらく一筋縄ではいかないものだった、と2人は振り返ります。

直接被災者とのかかわり、被災地とのつながりがないゼミ生は、学生という立場で取材にかかわっていったため取材対象者に連絡を取る手段や取材方法、「夢」までの導き、話を聞きだすまでのプロセスに大変苦労したそうです。

そんな生徒たちの純粋な気持ちで取材した「私の夢まで、会いに来てくれた 3.11亡き人とのそれから」を是非一度、手に取って読んでみてください。予想を超える災害で、大切な人をなくした人たちが話す、夢の話は皆さんの心にも深く深く刻まれるでしょう。

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