5月10日(月)放送分

広瀬川倶楽部 坂上満さん 悦木敏行さん
小野寺穂実ディレクター 取材リポート

広瀬川倶楽部は2000年に、「仲間を集めて楽しくお酒を飲みながら様々な情報交換をしよう」と代表の坂上さんが提案し発足しました。副代表の悦木さんは2008年から参加されたそうで、お二人はともに広島県出身です。2011年の東日本大地震を受けて、独自の支援活動を展開していきます。広瀬川倶楽部の会員の皆さんの安否を確認し、助け合うことを目的に始めた坂上さんの呼びかけがきっかけでした。この呼びかけに対し、全国から多くの支援物資が集まり、坂上さんは仮設住宅や町内会などに、それらの支援物資を直接届けてまわりました。数多くの避難所をまわるなかで始めたのが、ダーツの交流会です。被災地のコミュニティーの場を設けるため、支援物資を届けるだけではない「顔と顔が見える支援」です。
ダーツ交流会では、一回の集まりにつき、ルールを変えて4回ゲームを行います。少し高いところにあるダーツの的に当たった矢を背伸びして抜いたり、落ちた矢を拾うためにしゃがんだりと、体を使います。また、数回矢を投げた際の得点計算は自分で行わなければいけないので、頭も使います。賞の名前も面白く工夫をしたり、鳴り物を用意したりと、参加者の方を盛り上げるために、多くの工夫が見られました。
現在はコロナ禍で大変な状況の中、ボランティアでこうした活動を続けていらっしゃる坂上さんと悦木さん。お二人が二人三脚で取り組む支援だからこそ、参加されている皆さんも心の底から笑い、楽しみ、過去の経験から立ち直っていけるのだと感じました。コロナがおさまり、早くこのお二人のもとで、より多くの方がダーツを楽しめたらなと思います。

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