Archive for 2019年7月29日

7月29日(月)放送

宮城学院女子大学 「3.11-あの日のココロを後世へ-」シンポジウム開催について
インタビュー:藤沢智子アナウンサー

宮城学院女子大学3年生の鎌田陽菜さん、日比野愛(まな)さん、三浦あゆみさんにスタジオにお越しいただいて「3.11-あの日のココロを後世へ-」シンポジウムについてお伺いしました。

宮城学院女子大学の学芸員過程では、毎年博物館に関するテーマを取り上げてシンポジウムを開催しています。東日本大震災時は小学校6年生だった学年、今年20歳になることもあり「3.11-あの日のココロを後世へ-」というテーマを選びました。東日本大震災から8年がたった今、人々の当時の記憶が薄れ始め、災害への危機感がなくなってきていると感じる中、先日の新潟・山形沖地震で改めて震災の恐ろしさを実感しました。いつまた震災が起こるかわからないということを再認識し、震災を経験した私たちが「美術館・博物館で震災を伝える」というテーマでディスカッションしていきます。
ひとくちに「震災」といっても地域や環境によって人それぞれの「震災」があり、感じ方も違います。地域の各博物館・美術館で開催された4つの館での展示や企画に関して取材をし、インタビューをもとにテーマを掘り下げ、当日は話し合います。
パネラーは、仙台文学館の赤間亜生さん、仙台市歴史民俗資料館の佐藤雅也さん、、南相馬市博物館の二上文彦さん、東北歴史博物館より小谷竜介さんです。メインテーマの「後世に伝えていく」というシンポジウムですので、気軽に参加していただき、今後震災に対してどのような活動ができるのか、していくべきなのかを一緒に考えていきましょう。

3.11-あの日のココロを後世へ-
日時 8月10日(土)午後1時から
会場 宮城学院女子大学 講義寒201教室
入場 無料

来週8月5日、12日はプロ野球中継のため番組はお休みします。次回の放送は8月19日になります。

7月22日(月)放送

石巻市北上町十三浜大室 佐藤清吾さん
藤沢智子アナウンサー取材リポート

石巻市北上町十三浜大室の復興住宅に住む佐藤清吾さんを取材しました。
北上の漁協の支所長として養殖の再開、わかめサポーターをはじめるなど、地域の漁業の復興や、地域の復興に尽力されてきました。以前、大室南部神楽の復活のきっかけを作った時も取材させていただきました。最近、佐藤さんは高台に移転して2年経過し 久しぶりに取材です。
以前は、浜に面したところに家があり外出すれば仕事の準備をする顔見知りと自然に会うことができましたが、住まいが皆高台に移り、イベントがなければ顔を合わせることができません。そのコミュニティを保つために活躍しているのが相川地区コミュニティセンターです。宿泊もできるこの施設は、住民の要望を取り入れて建設にこぎつけ、遠方からのボランティアのみなさんともここで顔を合わせ、話・交流をすすめることができます。
公共施設が何もなくなってしまった地区ですが、ソフト面での復興はまだまだ進んでいません。郵便局もポストだけで窓口はできていない状況が続いていたり、人口が増加しない状況が続いたりと、様々な問題がまだまだ山積みです。ひとつひとつ解決していくことを希望します。

気仙沼市小泉海水浴場 9年ぶりの海開き
林田悟志アナウンサー取材リポート

気仙沼市の小泉海水浴場が7月20日、9年ぶりにオープンしました。延長650Ⅿ、広さ約3.9haの広大な砂浜と2万4千個のブロックを使った長さ820mの防潮堤が特徴的です。きょうは地元でサーフショップを経営している鈴木優美さんを取材しました。
鈴木さん夫婦が営むサーフショップ「かぶとむしShrfshop」は1978年に開店、しかし東日本大震災でお店は被災し、現在本吉町登米沢で移転営業中です。ここまでの8年、地元本吉地区の5ヶ所くらいのサーフポイントにサーファーを紹介したり道案内をしていましたが、小泉海岸の海開きとともに新ポイントのひとつとしてご案内しています。
7/21(日)の高校生主体の海フェスは、息子さんが中心メンバーに入っていて、若い力が気仙沼の新しい魅力の発信を行っています。今後も、未来のためにビーチクリーン活動や小泉海水浴場が以前の活気を取り戻せるようにみなさん、元気に活躍中!夏だけでなく、1年中みんなが集える場所として盛り上げていきたいと話してくれました。