Archive for 2021年8月30日

8月30日(月)放送分

若林区 農家 相澤輝信さん・弘美さん
長南昭弘ディレクター 取材リポート

若林区で、2代前から農業に勤しむ相澤さんご夫婦にお話を伺いました。相澤さんの畑は河川敷に位置しており、東日本大震災時も海の水が逆流し、大きな被害を受けました。
昔から洪水との闘いが続く場であったことから、東日本大震災後は、「東部地域災害危険区域」に指定されてしまいます。それでもボランティアの手も借りながら、あえて専業農家の道を選んだ相澤さんご夫妻。災害を乗り越え、地域におけるつながりを大切にしながら、農業に勤しむ姿がとても印象的でした。

8月23日(月)放送分

石巻エリアファンクラブ
鎧坂文菜アナウンサー 取材リポート

「石巻エリアファンクラブ」とは、石巻市・東松島市・女川町の協力店を利用する際に、割引などのサービスを受けられるものです。震災復興のためのボランティアをはじめ、石巻地域を支援してくれた人への感謝を伝えるために始まりました。クレジットカードかプリペイドカードから選ぶことができ、このカードを使って買い物をすることで、石巻地域を応援することができます。8月19日現在、会員は北海道から九州まで17都道府県、261人おり、石巻地域の加盟店舗は62件に上ります。
現在はコロナ禍において、多くの事業者が苦境に立たされています。震災をのりこえて立ち直った事業者が、ここにきて事業を断念してしまうのはとても残念に思います。
そこで、震災時のボランティアで生まれた石巻地域とのつながりを、この機会にさらに深めていくために、ファンクラブに加盟している事業者の中には、利用金額に応じたサービスを設けるなどして、石巻地域とのつながりを守り、発展させています。

8月16日(月)放送分

気仙沼市 インディゴ気仙沼 藤村さやかさん
野口美和アナウンサー 取材リポート

インディゴ気仙沼は、藤村さんが2015年に設立した藍染め工房です。子供を育てながらでも働ける場所を作ることを目的にスタートさせました。
インディゴ染めとは、インディカンという青色の色素を含む植物を原料に染めたものです。日本古来の藍染めとは原料や作り方が異なることから、インディゴ染めと呼びます。気仙沼=海というイメージを染め物で表したかったといいます。
藤村さんはもともと染め物の経験はなく、初めは独学でした。震災後すぐの時には、遺品を染めて欲しいと持ってくる人が多く、そこで染物に対する考え方が大きく変化したといいます。復興とともにインディゴ気仙沼も成長していきます。
藤村さんの出身は、アメリカのミシガン州。気仙沼には縁もゆかりもありませんでしたが、ご自身の息子さんを気仙沼で出産し、子供にとってのふるさととなる街をも自分の手で盛り上げていきたいと感じたそうです。
東日本大震災をきっかけに、女性の働ける環境として、そして気仙沼に彩を届ける拠点として、活動を続ける藤村さん。”気仙沼といえば、インディゴ気仙沼の染め物”だとなっていくように、これからも藤村さんの活動に注目していきたいです。

8月9日(月)放送分

石巻市 雄勝町
長南昭弘ディレクター取材リポート

石巻市雄勝町の桑浜では、ちょうどホヤの水揚げ作業が盛んに行われています。地元の漁師の皆さんは、口を揃えてここのホヤは美味しいと言います。その秘訣は、海水の綺麗さだと話します。さらに夜には星が綺麗で、天の川が見えることもあるようです。空気も澄んでおり、日本一美しい漁港と言われる所以がわかりました。小さな港の中でありながら、活気に満ち溢れていました。
石巻市雄勝町は東日本大震災で大きな被害を受けた場でもあります。自然を相手に厳しい中で生き抜いて、震災後もここで生きていくという強い気持ちを持たれている方々との出会いでした。そして、震災では大きな被害を受けた場所でありながら、その後はここを訪れる人に力を与えたり、心を癒したりしています。