Archive for 2022年5月23日

5月23日(月)放送分

女川町 女川みらい創造株式会社 阿部真知子さん
藤沢智子アナウンサー、守屋周アナウンサー 電話インタビュー

JR女川駅前広場から海へと続くプロムナード(歩行者専用道路)沿いに整備されたテナント型商業施設『シーパルピア女川』を運営している、女川みらい創造株式会社の阿部真知子さんに電話インタビュー。
ゴールデンウィークは予想以上に多くの人が訪れた。県外からも多く、駐車場は満車になるほど。ごみの量も通常の土日と比べ4倍に。2016年から始めた、女川駅前の鯉のぼりも好評。手で触ることが出来る高さにあり、くぐって遊ぶ姿も見られたそうだ。
そして商工会青年部と小田急ホテルセンチュリーサザンタワーが、女川の新しい名物を作ろうと企画した「ONAGAWAジェラート」が5月3日から販売開始。万石浦の塩を使用した塩ミルクと、種の食感が楽しいパッションフルーツの2種類のフレーバーを用意。
震災以降中止されていた「おながわみなと祭り」が12年振りに7月24日(日)に開催することが決定。昼には船上で獅子振りをする海上獅子舞、夜には花火が楽しめる。ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

radikoのタイムフリー機能で30日までお聴きいただけます。

https://radiko.jp/share/?sid=TBC&t=20220523190000

5月16日(月)放送分

名取市高館出身 画家 杉崎靖夫さん
伊藤若奈ディレクター 取材リポート

2022年3月に名取市文化会館の2階ギャラリーで名取市高館出身の画家・杉崎靖夫さんの東日本大震災後の閖上地区の復興の軌跡を題材とした絵画展が開催された。
震災後から閖上に通って絵を描き、復興していく様子や変わりゆく閖上の風景、人々の暮らしなどを描いた作品は油彩・水彩あわせて42点。そして作品をまとめた画集『3.11ふるさと後刻記』を自費出版した。
現在は神奈川県川崎市にお住いの杉崎さんだが、震災当時は実家の名取市にいた。翌年の2012年3月から閖上に通い、「ふるさとが再生する様子をキャンバスに記録し、次世代の記憶に残したい」という思いのもと絵を描き続けた。
最初の作品は『望郷』。日和山を西から見て、遠くに蔵王連峰、近くに被災の爪痕が描かれている。空の色が印象的で、震災から1年経っても雲が普通じゃないと感じたそう。
2014年には愛島東部仮設住宅の風景を題材にした『ひまわり』を描いた。仮設住宅で遊ぶサッカー少年たち、それをベンチで見守る住人を、凛とたたずむ背の高いひまわりが見つめている。『ひまわり』は子どもたちが色を塗った合作となった。
画集の最後を飾るのは、2021年3月11日の伝承施設「閖上の記憶」の前で、青空へ向けてハト風船を飛ばす追悼のつどいの様子を描いた『記憶』。『記憶』はポストカードになっている。
杉崎さんは「閖上の作品群は区切りがついた。閖上の復興は進んでいると思う。人の心の内面的な復興はまだできていないが、抽象画は描けない。ふるさとの変遷を心に刻み、あの日の歩みを語り継いでほしい」と語る。

5月9日(月)放送分

名取氏閖上出身 イラストレーター ico.さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー

5月2日から28日まで、福島市のキョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)の2階ロビーで、イラストレーターico.企画展「腰抜かしてる場合じゃない」を開催。
ico.さんは名取市閖上出身、福島市在住のイラストレーター。
企画展「腰抜かしてる場合じゃない」はご自身の被災体験や、被災した人々から聞いたことをもとに、防災に関する情報をico.さんならではのイラストや四コマ漫画など約40点を展示している。
自分ごととして捉えてもらえるよう、「被災シミュレーションもしもすごろく」も制作。地震発生から避難所にたどり着くまでを描いている。

外出先での被災に備えて必要な物を持ち歩く「防災ポーチ」についても考える。
コンタクトの替えがないと困ったり…
飴があれば、空腹で泣いているお子さんの不安もやわらいだり…
この機会に、いつ、どこで起きるか分からない災害に備え、考えてみてはいかがでしょうか。

9月には名取でも巡回展を実施予定だそうです。

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「腰抜かしてる場合じゃない」
5月2日~28日 午前9時~午後9時半
福島市 キョウワグループ・テルサホール(福島テルサ)2階ロビー
入場無料
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詳細はホームページをご覧ください。

5月2日(月)放送分

特定非営利活動法人国際ボランティア学生協会IVUSA
伊藤若奈ディレクター 取材リポート

3月16日、福島県沖を震源地とする最大震度6強の地震が発生。
山元町では震度6弱を記録し、「山元町災害ボランティアセンター」を開設。様々な団体や個人がボランティアとして活動するなかで、特定非営利活動法人国際ボランティア学生協会IVUSAの学生の活動する姿が見られる。IVUSAは全国で80大学、2500人が会員登録している大学生中心のボランティア団体。
4月17日はIVUSAの学生10人と事務局2人の計12人が災害救援に参加した。倒れたままになっている大型家具の搬出作業、被災ごみの運搬、屋根瓦や壊れた壁の撤去作業を行った。
IVUSAの事務局からは三浦しんじさんが参加。三浦さんは、大学生の時にIVUSAでボランティア活動し、事務局に就職した。地域で顔の見える関係が必要だと考える三浦さん。いざというときに頼りにできるような、助ける・助けられるの関係は孤独死防止、災害時の迅速な支援に繋げられるのではないかと語った。
参加した学生たちは「自分が経験したことを家族や友達に伝え、自分ごとにしたい」「震災から早く元通りの生活に戻れるように活動をしたい」と語った。