TBC気象台日誌

異常気象は宮城でも増える?!

この夏は猛暑や記録的な大雨など、全国各地で異常気象が相次ぎました。最近、ニュースなどで頻繁に登場する「異常気象」という用語。気象庁では「人が一生の間にまれにしか経験しない現象」「ある場所(地域)で30年に1回程度発生する現象」と定義していて、この夏の極端な天候は「異常気象だった」と結論付けています。

今後、地球温暖化やヒートアイランド化などが進むと、こうした異常気象はさらに増加するおそれが。気温が高くなるとその分、大気中に含むことのできる水蒸気量が増え、大雨や竜巻などをもたらす積乱雲が発達しやすくなることもその要因です。
 日降水量50ミリ以上の年間日数をみると、仙台ではこの100年で2.7日増加していて、そうした兆候がすでに出始めているといっても過言ではありません。

仙台の日降水量

気象学が専門の東北大学・岩崎俊樹教授は、日々の天気の変動が大きくなる可能性も指摘。一人ひとりがこれまで以上に防災に対する意識を高めるだけでなく、災害に強い社会システムを構築していくことも非常に重要となってきそうです。

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