TBC気象台日誌

前線が南下しての梅雨明け発表

きのう28日、東北地方の梅雨明けが発表されました。宮城を含む東北南部の梅雨明けは平年より3日遅く、去年より10日早くなっています。

7月28日天気図

梅雨明けというと、夏の太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げる形が一般的ですが、今回は大陸からの移動性高気圧が前線を押し下げてのパターンになりました。こうした気圧配置での梅雨明けは、2008年以来6年ぶりのことです。28日の仙台の最高気温は30.7度まで上がった一方、乾いた空気を持つ高気圧に覆われたため、湿度は37パーセントまで低下。まるで夏の終盤を思わせるような、からっとした暑さの一日でした。

当初、東北地方はこの夏、冷夏になるのではともみられましたが、エルニーニョ現象の発生が秋にずれ込むことなどにより、そうした可能性はかなり低くなりました。しかし、太平洋高気圧の北への張り出しが弱くなると、にわか雨や雷雨が起こりやすくなったり、台風が接近してきたりするおそれがあります。安定した夏空が続くような状況ではなさそうですので、行楽に出かける際などは特に、最新の天気予報を確認するようにしてください。

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