TBC気象台日誌

様々な記録が生まれた2014年

毎年のように気象の記録が塗り替えられる昨今ですが、今年も宮城県内で様々な記録が誕生しました。今年、県内で更新された記録には、主に次のようなものがあります。

○2月の南岸低気圧による大雪
 仙台市新川で70センチ、白石で57センチと、観測史上最大の積雪を記録。また、石巻では38センチと観測史上2位、仙台では35センチと観測史上3位の大雪になった。35センチの以上の積雪を記録したのは、石巻では91年ぶり、仙台では78年ぶりのこと。

○春(3~5月)の日照時間
 春の日照時間は仙台で664.5時間と、1970年と並んで観測史上1位の多さ。移動性の高気圧に覆われて晴れる日が多くなった。

○仙台で最も早い真夏日
 5月14日、仙台で最高気温30.6度を観測。観測史上最も早い真夏日となった。仙台では5月31日にも真夏日になり、5月に2回の真夏日を記録したのは1940年以来74年ぶり。

○石巻で記録的な大雨
 9月11日、石巻で観測史上最多となる1時間雨量91.0ミリを記録。県内には8年ぶりに「記録的短時間大雨情報」が発表された。

○秋(9~11月)の日照時間
 秋の日照時間は仙台で524.8時間と、これまでの記録を40時間以上も上回って観測史上1位の多さ。春と同様、移動性の高気圧に覆われて晴れる日が多くなった。

○12月の大雪
 12月25日、栗原市駒ノ湯で123センチの積雪に。翌26日には大崎市川渡で81センチに達し、いずれも12月としては観測史上最大の積雪を記録。12月上旬からの相次ぐ寒波襲来で、山沿いでは積雪がかなり多くなった。

 宮城の今年の天候を振り返ってみると、穏やかに晴れた日が続いたかと思えば大荒れの天気になったりと、極端な一年だったように思います。
 今年初めの日誌では「午年は台風の上陸が多い!」というコラムを書きましたが、上陸数は4個と実際に平年を上回り、県内でも台風による被害が相次ぎました。未年の来年は、羊のように穏やかな天候の一年になってほしいものです。

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