TBC気象台日誌

「漁火光柱」が出現!

「12月18日の夜、11時頃からの約40分間、女川町で光の柱を目撃しました。一体、どのような現象なのでしょうか?」と、視聴者の方から画像付きでメールを頂きました。

Thats KAZUOさん
撮影・Thats KAZUOさん

この現象はおそらく、「漁火光柱」かと思われます。漁火光柱とは、イカ釣り船などの漁火が上空に浮かぶ氷晶に反射して柱状に見える現象。上空に六角板状や六角柱状などの形をした氷晶が存在することや風が弱いといった条件が揃うことで、季節をあまり問わずに見ることができます。今回は1本の柱でしたが、三陸沿岸では過去には20本前後もの光柱が出現したこともありました。
 光柱が出現するには、その光源となる漁船の存在が重要なのは言うまでもありません。冬型の気圧配置が強まったり発達した低気圧が通過したりすると、海は荒れて漁には出られなくなってしまいます。しかし、この冬は冬型の気圧配置が強まりにくくなりそうですので、沿岸ではまた漁火光柱が見られる日があるかもしれません。

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