10月4日(月)放送分

石巻市北上町十三浜 マルナカ遠藤水産 遠藤 俊彦さん
伊藤 若奈ディレクター 取材リポート

十三浜北部に位置する「大指(おおざし)漁港」。様々な海藻が生育
するこの港で、ワカメやコンブといった日々の食卓に並ぶ海藻の養殖
に勤しむ「マルナカ遠藤水産」代表、遠藤俊彦さん47歳。父、母、
妻と力を合わせ養殖、収穫、加工、販売を行っています。元々はサラ
リーマンと兼業で漁業に勤しんでいた遠藤さん。東日本大震災の発災
を機に漁業に生きる道を定め、浜との付き合いを深めていきます。
15メートルの津波が襲った大指漁港。全てを失ったこの地を見た遠
藤さんは行方不明者の捜索に加えて、後世に津波の恐ろしさを伝えよ
うと記録写真を数多く残しました。
遅々として進まない復旧。遠藤さんは地域の人達と手を携えながら、
炊き出しを行ったり、手作りのお風呂で暖を取ってもらうなど、多岐
に渡る地域の支援に乗り出します。復興への厳しい道のりと共に漁の
道一本で生きることを選んだ遠藤さん。決意を促したのは浜を思い、
復興に共に汗を流した仲間がいてくれたからと言います。犠牲になっ
た方々と十三浜の復興に想いを寄せながら日々を歩んでいます。
まもなくワカメの養殖が始まります。そして、大学と連携し海洋調査
を行いながら、震災から10年が経った海の姿を知り、より美味しい
ワカメやコンブの養殖を進めていきたいと話す遠藤さん。自身の船で
ある「共得丸」を携え十三浜、大指漁港を盛り上げていきたいと決意
を語ってくれました。来春には肉厚でシャキシャキした十三浜ワカメ
が食卓を賑わすことを期待したいと思います。

※「3.11みやぎホットライン」はtbcラジオドラマスペシャル
「風の声、ひかりの歌」とプロ野球中継のため、次回は11月1日の
放送です。

9月27日(月)放送分

山形県山形市 有限会社西谷 西谷 友里さん
藤沢 智子アナウンサー 電話インタビュー

「ENJOY BVOUSAI」とデザインされた、靴箱サイズのおしゃれな箱。
災害が起きた時に便利なアイテムが入っている防災ボックスです。
去年3月11日に山形県山形市で日用品や消防用品を取り扱っている
有限会社西谷が手掛けたものです。
ちょっと変わったネーミングの箱には「断水時に便利なアイテム」が
が入っています。「おいしそうな」非常食、使い捨て容器、紙タオル、
歯磨きシート、泡無しシャンプー、簡易トイレなどが入っていますが、
一番大切な「水」が入っていません。「水は手軽に買え、自分で準備
出来るから大丈夫」というママ達の声を反映し「水」を抜きました。
西谷さんは3人の子供を育てながら、防災士として同じ世代の不安や
悩みを調査する中「ママの視点」で集めたものをおしゃれに活用して
もらおうと箱のデザインも気を遣いました。
この「ボックス」は日々「進化」を続けています。「おいしそうだか
ら非常食を食べてしまった」「リモートワーク中のランチに最適」と
の理由から、使ってしまった非常食を補充する「ちゃっかり補充ボッ
クス」を作りました。まさに利用者とのコミュニケーションの中で生
まれたものです。
新型コロナ禍社会に向けた新たな提案を考えている西谷さん。これか
らの展開にも注目です。
「ENJOY BVOUSAI」はネットショップで購入することが出来ます。
「さくらんぼ県の防災やさん にしや」で検索してみて下さい。

9月6日(月)放送分

東松島市矢本 あおい団地 小野竹一会長
藤沢智子アナウンサー 取材リポート

東松島市矢本の「あおい団地」を訪ねました。JR東矢本駅の北側に、東松島市が整備した集団移転団地です。この団地には自治会があり、連合組織「あおい地区会」の会長・小野竹一さんは、集団移転にむけて結成した「まちづくり整備協議会」でも中心的な役割を担ってきました。
このあおい団地の目標は、「日本一のまち」。そのために新たな街づくりについて意見を集約したり、自分たちでルールを作成するなど、工夫した街づくりが行われてきました。
団地には現在600世帯が暮らしており、1丁目から3丁目までに分かれています。それぞれに公園や集会所が整備され、開放的な街並みが広がっていますが、様々な世帯が集まっているため、悩みも多いといいます。それぞれの悩みを共有し、連合組織として解決していく流れができることで、住民が積極的・自発的となり、一人ひとりの負担も減ります。
自治体として、このような活動を15年以上続けていますが、小野さんは、ソフト面の充実に終わりはないとも話します。住民自らが、住んでよかったと思える「まちづくり」を目指してこれからも活動は続きます。

8月30日(月)放送分

若林区 農家 相澤輝信さん・弘美さん
長南昭弘ディレクター 取材リポート

若林区で、2代前から農業に勤しむ相澤さんご夫婦にお話を伺いました。相澤さんの畑は河川敷に位置しており、東日本大震災時も海の水が逆流し、大きな被害を受けました。
昔から洪水との闘いが続く場であったことから、東日本大震災後は、「東部地域災害危険区域」に指定されてしまいます。それでもボランティアの手も借りながら、あえて専業農家の道を選んだ相澤さんご夫妻。災害を乗り越え、地域におけるつながりを大切にしながら、農業に勤しむ姿がとても印象的でした。

8月23日(月)放送分

石巻エリアファンクラブ
鎧坂文菜アナウンサー 取材リポート

「石巻エリアファンクラブ」とは、石巻市・東松島市・女川町の協力店を利用する際に、割引などのサービスを受けられるものです。震災復興のためのボランティアをはじめ、石巻地域を支援してくれた人への感謝を伝えるために始まりました。クレジットカードかプリペイドカードから選ぶことができ、このカードを使って買い物をすることで、石巻地域を応援することができます。8月19日現在、会員は北海道から九州まで17都道府県、261人おり、石巻地域の加盟店舗は62件に上ります。
現在はコロナ禍において、多くの事業者が苦境に立たされています。震災をのりこえて立ち直った事業者が、ここにきて事業を断念してしまうのはとても残念に思います。
そこで、震災時のボランティアで生まれた石巻地域とのつながりを、この機会にさらに深めていくために、ファンクラブに加盟している事業者の中には、利用金額に応じたサービスを設けるなどして、石巻地域とのつながりを守り、発展させています。