7月26日(月)放送分

石巻市 かどのわき町内会会長 本間英一さん
守屋周アナウンサー 取材リポート

震災で大きな被害を受けた石巻市門脇地区の町内会が、この10年間に発行したコミュニティニュースを1冊の本にまとめました。地震発生直後の避難所での生活、当時の日々の出来事、ボランティアの方々との交流などが写真とともにつづられています。
この本を作った、かどのわき町内会会長の本間さんによると、震災当時の記録が少なく、ボランティアの方が増えると、どんな内容で、どんな方が来たか、写真付きで残す必要性を感じたからということです。実際に門脇には、震災直後から多くのボランティアが入り、様々なイベントが開催されました。落語やオペラ、さらにはボランティアで出会った人同士の結婚式もありました。
震災後10年の間に、災害公営住宅や、南浜復興記念公園ができ、インフラ整備が着々と進んできました。その中で、住みやすいまちとなり、ボランティアの力も借りながら、自分たちでコミュニティを作り上げてきました。震災直後の貴重な記録で、そうした歩みを改めて振り返ることができればと思います。

7月26日(月)放送分

仙台市防災・減災アドバイザー折腹久直さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

大雨災害から自分の命を守る為に覚えておきたい避難情報についてお話を伺いました。これからの季節、突発的なゲリラ豪雨と呼ばれるような雨や線状降水帯の発生、そして台風シーズンに突入していきます。万が一、住んでいる市町村から避難情報が発令されたときには、その情報の意味を正しく理解し、どのように行動すべきか、普段から考えておく必要があります。
今年5月からは、市町村が発令する避難情報の名称などが変更されています。避難勧告などの避難情報に併せて、5段階の数字「警戒レベル」がありますが、このレベル3が「高齢者等避難」となっています。さらに、危険な場所から全ての人に避難が呼びかけられるのが警戒レベル4「避難指示」。そして、警戒レベル5「緊急安全確保」が発令されるタイミングというのは、避難を行う時間がない切迫した状況、あるいは既に災害が発生した状況です。警戒レベル4「避難指示」が発令された段階が、避難を始める最後のタイミングということが重要になります。
大雨の時は外に出ることにもリスクがあるため、ハザードマップで自宅付近の災害リスクを確認し、様々な避難行動をイメージすることが大切です。

7月19日(月)放送分

山元町
伊藤ディレクター取材リポート

今年の2月13日(土)の深夜、福島県沖を震源とし発生した地震で、宮城県の沿岸部、県の南に位置する山元町は震度6弱を観察し、断水や家屋の被害がありました。当時被害が見られた場所へ再び向かうと、建物のすぐ近くが隆起していたり、瓦が落ちてそのままの家にはビニールシートがかかったままでした。
地震の翌日に取材したお宅へ伺っても、生活は通常に戻っていますが、家の外側では、被害の爪痕が残ったままだということです。瓦屋さん自体数が少ないということで、瓦の供給が滞っている状況のようでした。
坂元の徳本寺と、山下の徳泉寺のご住職、早坂文明さんによると、地震によって何百もの位牌が落ちてしまったということです。いつになったら安心できるのか、というより、絶対の安心はなく、忘れることもないのだという言葉が印象的でした。10年前を知らない世代にどう伝えていくのか

7月5日(月)放送分

石巻市鮎川浜 鮎川まちづくり協会代表理事 斎藤富嗣さん
藤沢智子アナウンサー 取材リポート

去年7月に、鮎川のシンボルともいえる「おしかホエールランド」が再オープンしました。それから約1年が経過し、ホエールランドの様子について、そして今の鮎川について、鮎川まちづくり協会の斎藤さんにお話を伺いました。
「おしかホエールランド」について、オープン直後は多くの来場者でにぎわっていましたが、やはり新型コロナウイルスの影響は大きいということです。現在はアフターコロナもイメージして、様々なクジラをテーマにした企画も準備中だそうです。
「おしかホエールランド」のそばに保存されている大型捕鯨船「第16利丸」の改修も進んでいます。本来ならば昨年度中に作業が終了する予定でしたが、こちらもコロナの影響を受けてしまいました。大津波にも耐えた、その雄姿は復興のシンボルとして鮎川の人々の支えでもあるので、少しでも早く復活してもらいたいです。
上記に加えて観光物産交流施設「Cottu」や牡鹿半島ビジターセンターなども整備され、クジラの町として賑わいを取り戻す準備は整いつつありますが、未だ新型コロナウイルスの影響を受ける鮎川。感染症対策も徹底しているということですので、機会があれば足を運んでみたいと思います。

6月28日(月)放送分

仙台市青葉区 ヘルシーハット 三田久美さん
伊藤ディレクター 取材リポート

ヘルシーハットは食物アレルギー対応のお店で、小麦・卵・乳製品を使用しないアレルギー対応食品全般の販売のほか、近隣にはアレルギー対応のお惣菜、パンやスイーツを製造する工場もあります。自然素材や無添加の日用品を販売したり、アレルギー対応のカフェスペースも併設しています。
ヘルシーハットはご主人が始められて、ご夫妻で積極的にアレルギーについて勉強をしたり、料理教室などの市民活動も行っていました。ご主人が他界され、久美さんはその強い意志を継いで代表に就任しました。
東日本大震災時、避難所にアレルギー対応の食品がないということに気がつきます。アレルギーがある方に、長期的な販売が必要だと判断し、岩手県の沿岸部まで範囲を広げて支援をしました。また避難所生活が長くなるにつれて、アレルギー対応の甘いお菓子の配布も行うことで、子供たちに笑顔を届けようと活動されていました。この経験を生かし、現在では備蓄できる「缶入り防災クッキー」も販売しています。
ご自身は化学物質過敏症を患っている中、アレルギーのあるこどもや、アレルギー疾患のある方に寄り添い、命を繋ぐ「食」を支え続けた三田さんの想いの強さを感じました。