11月27日(月)放送

気仙沼の秋 不漁のまま終わる
東北放送気仙沼支局 重富裕昭記者 電話リポート

気仙沼のサンマ、みなさん今年は食べましたか?ニュースでも不漁であるとか、価格高騰という話題がたびたび取り上げられていますが、実は気仙沼港ではきょうも茨城沖を中心に獲られたサンマが水揚げされています。とはいえ、水揚げされたサンマもほとんどが小さなサイズのもので、大半が加工用のものとして取引されていました。そして関係者からはそろそろサンマ漁は終わるのではないか、と囁かれています。今シーズン、気仙沼のサンマの水揚げ量は去年の6割にも満たない量で、サイズも小さいものがほとんどであるのにもかかわらず取引金額は去年の8割をキープしています。つまり今年のサンマは「小さくて高い」という状況です。
不漁はサンマだけにとどまらず、生鮮カツオの戻りカツオの時期が短く、今年はなんと10月でほとんどの船が漁を切り上げて故郷へ戻っています、また秋サケも不漁が続き、サケ1本がなんと、メスが1匹1万円(去年は3000円)!という高値取引が続いています。そんななか、豊漁なのが三陸沿岸の「マダコ」。去年の4.4倍の水揚げとなっていて、石巻や気仙沼、岩手県でも豊漁となっています。
そのマダコは、三陸海岸だけが豊漁ということで価格が高くなっていることから、市場の大きな存在となっています。来シーズンは少しでも水揚げ量が回復し復興が加速すればよいな、と思っています。

東京中目黒バーGlow 内田拓麿さん
伊藤晋平アナウンサーリポート

東京中目黒のバーGlowの店主内田拓麿さんは、南三陸町のご出身で4年半前に中目黒にバーを出店しました。2013年に東京で店を出すと決めるまで、決断に半年ほどかかりこの期間は仮設住宅で過ごす非常に苦しい時期だったそうです。仮設住宅で考え抜いた末に決めた東京進出、今は背中を押してくれた地元南三陸町の仲間に感謝しかないと話してくださいました。
東京では1人で店を切り盛りしていて、夜8時から朝5時までの営業…。片付けや仕込みの繰り返しの毎日で、南三陸町での営業とは全く異なる過酷さが待ち受けていました。しかし、隠れ家的店舗に地元の仲間などが顔を出してくれたり、業界人が通ってくれたりしてなんとか軌道にのってきたと感じることができました。お店のメニューはもちろん南三陸の地元の食材を使用したもので、宮城のお酒、食材を使っているので南三陸を東京で知ってもらう機会になっています。三陸直送の魚介類のおつまみが豊富な店は今後はもっともっと宮城県を意識しながら、お店で地元の食を提供できればと、考えているようです。

中目黒バーGlow
東京都目黒区東山1-21-26
080-4164-3998

11月20日(月)放送

名取復興文化祭 名取サポートセンターどっとなとり 菊池真理子さん
古野真也アナウンサー取材リポート

11月5日(日)に名取市文化会館大ホールにて「名取復興文化祭」が開催されました。ご高齢の方々の参加が多く、訪れた方々はお友達と談笑しながら演目を楽しんでいました。このイベントは、尚絅大学と名取サポートセンターどっとなとりの共催で、被災された方々、地域のコミュニティづくりを支援するサロン、地域の方々が参加する会です。
会場内の手作りの看板は、今回参加できない人たちが加わり制作していて、地域の方々が大勢関わる文化祭となっています。会では名取にゆかりのある民謡や踊りが演目として披露され会場には毎年文化祭を楽しみにしていらっしゃるという観客、演者さんが文化祭を通して元気をもらって心から楽しんでいました。
震災後にひとりになってしまった方々も、この文化祭という目標のために参加・交流し、ひとつにまとまることが醍醐味、励みにしているというお話も会場からは聞こえてきました。ゆくゆくは地域の方々が自主的に地域の活動として、名取の地域の活動として、心を表現する場になっていくことが目標です。来年の文化祭も「まちのおまつり」として盛り上がっていくことに期待が持てます。

石巻市「カー・シェアリング」の今 日本カーシェアリング協会 吉澤武彦さん
林 朝子アナウンサー取材リポート

震災で多くの方が、大切な車を流されその人々の移動手段になればとはじまったこの取り組みは、1台の車を複数の人たちが共同で利用できる仕組みで、移動手段、仮設住宅でのコミュニティ誕生へのきっかけになるなど大きな役割を果たしています。
人々の「足」から、地域、暮らしをよりよくするための手段に変わり、現在は使用方法やルールも利用する方々とともに発展してきました。月の予算がオーバーすると、みんなで旅行を企画して参加費を募るなど楽しく工夫されています。
利用者の方々は「病院」「買い物」などで車を利用してカーシェアリングの便利さを確認していて、免許を返納しても、買い物ツアーやランチツアーなど自分で運転しなくてもよいことが、人気のひとつとなっています。利用者は、もっともっとみんなに知ってもらい、参加してほしいと思うまでになりました。
日本カーシェアリング協会の吉澤さんは、電気自動車を使った防災活動にも力を入れていて、なかでも吉野町復興住宅では太陽光パネルを設置していざというときのために使用方法を確認したり、車を利用した防災訓練などを行っていたりと、新しい取り組みにも着手しています。もっともっと石巻市に根付いていくためへの努力は今後も継続して行われ、石巻市の市民の皆さんのためのスタート地点だとも話してくれました。

11月13日(月)放送

名取市愛島 プレワーカーズ須永 力さん
伊藤晋平アナウンサー取材

今回話を伺ったのは、一般社団法人プレワーカーズの代表 須永力(つとむ)さんです。須永さんは25年以上子供に遊びを提供するプレワーカーを務めています。プレワーカーズは震災以降被災した各地で、遊びを提供する活動をしていましたが、今年の7月に須永さんは名取市愛島に子どもたちに遊びを提供する拠点を作りました。名前は「○○(まるまる)」で、お庭と縁側のある家です、その施設の中ではゲーム機ではなく野球盤や自分たちで木を切って作ったオリジナルのおもちゃがありました。
「ぶんちゃ」と生徒から慕われる須永さんは、震災当時は静岡にいましたがその仕事の区切りをつけて被災地に入り、子供たちに遊びを提供しようとプレーカーという車に道具を積み込んで各地に出向きます。子どもたちは震災直後は荒っぽく、激しい喧嘩も良くありました、何かを壊してストレスを解消しているようでした。その後は、だんだん落ち着きを取り戻してきましたがそれは、子供たちのやり場のない気持ちの現われだったのかもしれません。本当に深く心に傷を負った子供たちは、その遊び場にさえもでてこれない状況でした。須永さんはそんなみんなが、遊び場に出てこられるまでやり続けたいと話します。
出張で、よそ者として遊びを提供してきた須永さんは、今回名取市に腰を据えて市民としても生活しています。よそ者ではなく、地域の人間として周囲の方々と協力して、楽しく今後も活動を続けていきたいと話してくれました。各地域、各学校のそばに1軒「○○」のような施設ができることを強く願います。

女川あがいんステーションスタッフ 阿部真知子さん
電話インタビュー

9月の初めに、女川駅前に「女川交番」ができました、仮設だった銀行や郵便局などが本設として新たなスタートをきりました。最近は、宿泊施設のトレーラーハウスが周囲に建ち、女川の夜もにぎわってきています。ゆっくり宿泊して夜の街を探検するのも面白いですよ。今なら女川のさんまも食べられますので、それも楽しみにお越しください。
また、浦宿浜の仮設商店街「きぼうのかね商店街」が9月30日で営業を終え、2,3店舗が新たな仮設店舗で営業再開、その反面これを機にお店を閉めたお店もあります。災害公営住宅も85%ほどが完成し、平成30年3月には、集合や戸建てを含めすべてが完成する予定です。また、女川駅庁舎も役場が来年9月完成予定で建設されています。

11月6日(月)放送

石巻市 海苔漁師 相澤 充さん
古野真也アナウンサー取材リポート

石巻市渡波の海苔漁師、相澤 充さんは、津波被害で漁具や施設が全壊し、再開には数億円の費用が掛かるほどの大きな損害を受けました。このため、家族と相談した結果、当時1年間の休養を決めました。この震災では大切な親友もなくしています。その親友の亡骸は翌年の夏まで見つからなかったそうです。
震災後、身を寄せていた避難所で自分の「これから」にとって大事な人と出会うことができ、いろいろな葛藤があった中で、翌年休業から海苔漁師を再開します。その大事な人とは遠藤伸一さんという方です。避難所の2代目代表で、震災でお子さんを3人亡くされていました。計り知れない悲しみの中、避難所のサポートを全力でしている姿を見て自分を奮い立たせました。
もう一度海苔をつくろうと思った大きなきっかけは、震災を通じて得た出会いやそこで生まれた気持ちです。「人」とかかわることで、親友に「おまえ、やったな」といってもらえるような、過去と向き合い、しっかりと前に向かっていく「自分にしかできないこと」を今後も手掛けていきたいと話してくれました。

<スタジオゲスト>
特定非営利活動法人オペレーションブレッシングジャパン
プロジェクトマネージャー 新實千枝さん

アメリカに本拠を置く国際NGO、特定非営利活動法人オペレーションブレッシングジャパン は、津波で船を流された方に漁船を提供したり、眼鏡を失った方に支援する「めがね支援」を展開していました。新實さんは、震災時に宮城県の大衡村で学校に通っていてその後、ボランティアとして南相馬市に入ります。現在、プロジェクトマネージャーとして南相馬市で活躍していますが、東北の復興支援、日本で起きる災害の支援なども行っています。
12月には、南相馬市のゆめはっとで「南相馬市ファミリークリスマスコンサート」を開催する予定で、県外や避難先で生活をしている方々も参加できるイベントを開催します。1000人規模の大きなコミュニティは今までにない規模で、南相馬初、ゴスペルクアイワも披露されます。

福島を希望の地に「南相馬市ファミリー・クリスマス・コンサート」
日時 2017年12月9日(土)
   午後4時~
場所 南相馬市民文化会館 ゆめはっと (大ホール)
電話 022-779-6579
HP  https://www.facebook.com/fukushimaxmas/

10月30日(月)放送

石巻市 一般社団法人石巻じちれん増田 敬会長
伊藤晋平アナウンサーリポート取材

石巻市にある石巻じちれんは、集約が始まっている仮設住宅の集約をする団体で「町内会」の活動を活性化させる役割を担って、見守りあう形の街づくりを目指しています。お互いを見守るコミュニティは、仮設から仮設へ移動してきた人たちとの人間関係を深め、復興住宅に入れない、先の見えない生活を送っている人たちの悩みや自立再建の相談を行っています。
仮設住宅に住む方々の孤立の防止、移住してきた人たちとのコミュニティを保つため、「つながりお茶っこ会」を毎週1回開催し、サポートメンバーは復興住宅へ転居したい人や仮設団地自治会役員が多くいます。
増田さんは、夏におまつりをしたいと、新蛇田1号公園にて新蛇田盆踊り大会を行いました。交流には子どもから大人まで参加し、とても楽しめたようです。今後も数多くのサークルをさらに増やし、もっともっと参加できるきっかけを増やしたいと話してくれました。

防災タウンページ仙台版について
NTTタウンページ石井 真さん

”いざ”というときに生き延びるために作成された情報冊子「仙台防災タウンページ」は、緊急連絡先メモや災害情報の入手方法、避難の手引きといった防災記事や、災害時に役立つ公衆電話の設置場所や避難場所、避難所のハザード情報を仙台市のマップ内に表示し、日々の備えから災害発生時に活用できる構成となっています。
仙台市内の全住戸、全事業所を対象にタウンページと一緒にビニール袋で包装して先月9月に68万部を発行しています。表紙には震災時の画像をバックに仙台の防災タウンページであることを大きく記載してあります。防災タウンページの特徴は見やすく、使いやすい作りとなっていて、「防災まさむね君」「タウンページ君」のキャラクターが案内する幅広い世代の方に迅速な行動がとれるようになっています。
仙台市にお住まいの方で、手元にない場合はタウンページセンター、0120-506309までご連絡ください。