10月2日(月)放送

10/8(日)開催!女川ファッションショー2017
林田悟志アナウンサーリポート

プロのモデル、2012年のミスユニバースジャパンの原綾子さんもイベントプロデューサーとして参加する「女川ファッションショー2017」が10/8(日)に開催されます。一般公募のキッズ・ティーン女子が秋物ファッションに身を包み、JR女川駅前のレンガみち・シーパルピアのランウェイを歩くということで全国から、このランウェイを目指して神奈川や秋田からオーディションに参加する子どもたちもいました。
実行委員長の崎村周平さんは、生まれも育ちも女川町でグラフティアートを仕事にしています。女川町は崎村さんにとって大事な街。昔から思い描いていた「楽しめる場所」を今、自分で切り開き先陣を切って手掛けています。バー「sugar shack」はその地元に対して何かしたいという思いの第一歩で、今後は女川町が楽しい町にできるかどうかをもっと真剣に考えていきたい、そうしなければならないと心に決めてバー経営と、街に活気をもたらす仕事を手掛けています。10/8(日)は、その思いがこもったファッションショーを間近に見てほしいものです。


「防災ネットワーク」(石巻市) 当時の状況と今後の課題
林朝子アナウンサー取材リポート

東日本大震災時当時、旧北上川沿いにある八幡町で行われていたもので、地区で長年民生委員を務める蟻坂隆さんに、当時の状況と今後の課題を聞きました。蟻坂さんは住民を助ける役割でしたが、仙台市内に所要のため出かけていて石巻を留守にしすぐに駆け付けることができませんでした。そのあとすぐに津波が発生することが推測できたため、すぐに石巻市へ戻り、支援の必要な人達を助けに駆け付けます。
しかし、要援護者として登録されていた方々のうち助けられたのは登録者17人のうち、4世帯5人の方でした。この経験から、ネットワークの課題を見つけることができました。
要援護者1人1人の病状や、避難の想定をもっと細かくしておくこと、日々の訪問活動で現状を把握すること、移動が困難な方々への対応などです。同じ地域の方々をもっと知って、防災を意識することをしなければ今後も防災ネットワークが活きないと思っています。
現状、防災ネットワークは機能しておらず、また地区の住民は震災前の4割の140世帯ほどになりました。蟻坂さんは現在「みんなと行兵衛茶屋」を立ち上げ、月に一度ほど地元の福祉会館などで様々な活動を行っています。高齢化も課題のひとつですが今後は若い世代が参加できるような内容にしていきたい、と意気込みを話してくれました。同じ地域で暮らす方々のことを知り、関係を深めあう…そんな「情」=思いやりを深めて、互いに救う力を養うことが重要だと感じました。

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