6月10日(月)放送

宮城県沖地震から41年 東北大学 災害科学国際研究所所長 今村文彦教授
根本宜彦アナウンサー取材リポート

2019年6月12日は宮城県沖地震が発生してから41年目です。宮城県沖を震源とするM7.4の地震が発生し、仙台・石巻・福島で震度階級震度5、盛岡・山形。水戸・東京などで震度4を観測しました。これは、当時50万人以上の年が初めて経験した【都市型地震】と言われました。
東日本大震災によって想定される宮城県沖地震の震源域はどうなったのか、今村教授に聞きました。
今年2月、政府の地震調査委員会が青森県東方沖から千葉県房総沖の日本海溝で将来起こる地震の発生確率を見直しました、このうち宮城沖の広い範囲で起こりうるM7.9クラスの巨大地震が30年以内に発生する確率は20%、宮城沖およそ300キロまでの広い範囲で起こりうるM7.0~7.5の確率は30年で90%、陸地に比較的近いエリアで起こるM7.4程度の地震は今後30年で50%と予測しています。時間の経過や風化、防災への関心が薄れる中で、改めて点検が必要だとしています。
今後突然、強い地震が発生したら、①命を守る、ケガをしないこと が最重要になりますが、「まず低く」「頭を守り」「動かない」この3ステップを1分間でやってみよう、という「仙台市シェイクアウト訓練」を家の中で訓練として実施しましょう。また、家の中の安全を確保するために家具の配置・家具の防止転倒にも気を付けましょう。いざというときの家族との連絡方法の確認、食料備蓄なども普段からできることを考えて災害に備えましょう。

復興大学県民講座 開校について
東北工業大学地域連携センター長 学都仙台コンソーシアム復興大学部会部会長 小祝 慶紀教授

復興大学とは、東日本大震災が起こったこの地で復興を考え学び、復興を考え学ぶ機会として一般市民・県民のみなさま、学生・生徒を受講対象として開催する学びの場です。リーダーとして活躍できる人材育成や被災地域・企業への巡回訪問と課題の抽出などを学び、社会学、心理学、経済学などの立場から震災について学ぶ講座です。
6月22日(土)~11月16日(土)まで34講座が用意され、無料で受講することができます。この中には、講座だけではなく現場実習(予定3コース)なども行われる予定となっています。お申込みお問い合わせは【復興大学県民講座】まで。

復興大学ウェブサイト:http://www.fukkou-daigaku.gakuto-sendai.jp/
復興大学事務局(東北工業大学 地域連携センター)
電話番号:022-305-3818
E-mail :fukkoudaigaku@tohtech.ac.jp

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