9月2日(月)放送

女川 ゆめのカフェ 八木純子さん
安東理紗アナウンサー 取材リポート

女川町高白浜で育った八木純子さんは、2011年の震災時、女川町の塾で子どもたちに勉強を教えていました。幸い塾も生徒も被害に遇わずに済みましたが、地元女川町で津波の被害に遇った人たちのために何かしたいと、すぐに子供たちと一緒に避難所で「託児」ボランティアを始めました。
その後、2011年の7月からは仮設住宅に届いたTシャツを使って高齢者の方々と「布草履づくり」をスタートさせ、生きる目標を持たせることで今後の生活に変化をもってもらうことに尽力し、2014年に女川町高白浜で唯一津波に耐えた八木さんの実家の倉庫を回収してコミュニティハウス「ゆめハウス」をオープンさせます。1年で5000人もの人が訪れる場所になった「ゆめハウス」では、その後仕事を失った元漁師の方々とイチジク栽培を始め、「心の復活」のお手伝いも手がけました。現在「ゆめハウス」はカフェとなっています。
まだまだ女川町の復興を手伝いたい八木さんはそのほか、女川の上五区と女川南の2エリアで「地域食堂」の活動を始めました。地域食堂とは、地域の人たちが地域の人たちのために食事を作って食べてもらう場所。一人暮らしの人達が話をしながら食事をする、普段食べない種類の料理を食べる機会を持つ場所となっています。地域の人たちの集う場所として重宝していて、見守り機能も発揮しています。震災で傷を負った人たちの心のケアを、八木さん自身が楽しんで「楽しい時間」を提供する素敵な場所として発展しています。今後、この活動が必要のない時がくるまで頑張っていきたいと話してくれました。

気仙沼市(大島)の夏休み
気仙沼支局 重富裕昭記者リポート

2019年、気仙沼市大島周辺には観光客がおよそ2.5万人が訪れた、という集計が発表されました。地元に気仙沼大橋が架かったことで交通の便が良くなり、1996年以来最多の観光客が気仙沼市に訪れたそうです。今年の夏は気仙沼大島大橋が開通した初めての年ということで経済効果があり、島民にとってもうれしい夏、賑わいのある夏となりました。
夏休みには、海鮮丼やソフトクリームをめあてに訪れる観光客や海水浴客、きれいな星空を見るために宿泊して夜を満喫する旅行客がたくさん訪れたことは大変うれしいことではありましたが、その反面観光客が多く出入りしたため、駐車場が満車で観光があまりできなかったり、食事の供給数が足りなくなり、島以外の場所で食事をとらなければならない観光客も多く出てしまい、課題が残る部分もありました。
今後、秋冬の観光需要は徐々に減少していきますが、ここにも気仙沼市大島の魅力を分析して、しっかり年間を通して観光客を呼ぶ仕組みづくりをしていくこととなりそうです。

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来週9月9日は野球中継のため、番組は休止させていただきます。

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