12月16日(月)放送

石巻市3.11みらいサポート 福田貴史さん
伊藤晋平アナウンサー取材リポート

今年4月から石巻市の3.11みらいサポートに就業している福田さんです。台湾の大学に在学中は、主に観光業に関わる勉強をしていました。台湾に4年長期滞在する中で、違う国籍の人たちと考え方が違う中で観光業を学べたことが大きかったそうです。お互いの文化を知り、尊重するのが大きなポイントとなり、今その経験を活かし仕事をしています。
そんな福田さんがなぜ、石巻とつながったのか?そのきっかけは台湾の大学に在学中、中国国内でのインターンをするのが難しかったため、教授のすすめで石巻市の3.11みらいサポートでインターン経験をしたことです。1人の日本人として、震災を知っておくべきではないかという思いそして、滞在中、被災地である石巻市の復興の過程を垣間見れたこと、石巻市に滞在してその場所が「好きになれた」ことがこの地で仕事をする決め手となりました。
台湾は台風・災害が多く津波にあまり遭遇しないという状況で、防災に関する意識・自分の身を守る行動について体感したことがない、イメージがわかないなど問題点も見えてきました。外国人に防災について話すということは、色々な角度から災害を考えることが必要なんだということなど、気づきもあったようです。
「震災の教訓を伝えていく」…。大変難しい課題ですが、大学で学んだ中国語を活かし、海外から石巻に訪れる方に震災を伝えていくことが今の福田さんの使命・課題となっているようです。

スタジオゲスト
公益法人仙台男女参画財団 粥川登紀子さん

災害時に起こるストレスや戸惑い、不安・つらさなど女性特有の気持ちの電話相談を受けつけている公益財団法人せんだい男女共同参画財団から粥川さんにお越しいただきました。今回、10/12、13にかけて大きな災害が発生した台風19号における悩み相談など、臨時の電話相談をはじめました。
災害時に女性の声が上がりにくい、と言うことは東日本大震災の発生時にも同様のことがありました。被災されて子育て・介護、仕事・人間関係の軋轢など女性特有の悩みを打ち明けられない方が多かったためです。
東日本大震災の教訓や経験から、女性スタッフが親身になって電話で相談を受けています。被災時からの時間の経過、格差問題、人間関係の変化など様々な悩みを電話にて相談を受け付けています。期間は2020年の2月21日までの限定3カ月、電話番号は080-2845-1270です。月曜から金曜の10時から16時までとなっています。「こんなことぐらいで・・・」とためらわずお電話ください。

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