1月20日(月)放送

角田市 児童文学作家 堀米 薫さん
藤沢智子アナウンサー取材リポート

堀米さんは、角田市在住の児童文学作家です。東日本大震災では原発事故の影響で大変な時期を過ごされましたが今回は、台風19号の影響で大きな被害があった自宅周辺のお話をお伺いしました。
和牛の飼育や稲作、林業も行っている堀米さんのお宅では、裏側が山に面していたため大雨災害で自宅や牛舎に大きな被害を受けました。この被害の大きさを改めて感じるとともに、災害が起きた時にどのように対応するか、経験を伝えていくことの大切さを感じたそうです。報道されていない場所で起こっている出来事、周辺地域の方々との「共助」の大事さ…。今後の執筆活動においてもいくつかキーワードが挙がりました。災害前の生活に戻るための作業はまだまだありますが、一歩一歩前進しています。

阪神淡路大震災から25年
根本宜彦アナウンサー取材リポート

阪神淡路大震災から25年が経過して、震災の記憶や教訓を次の世代につなげる取り組みが課題となっています。神戸には防災・減災の情報発信の拠点となる「阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター」があります。震災の経験を語り継いでその教訓を生かし、将来起こるといわれている災害に備えることを目的に2002年にオープンしました。そのお話を事業部長の今井隆介さんにお話をお聞きしました。
阪神淡路大震災を経験されていない、知らないという方が増えてきています。その面からは風化を感じるところで、東日本大震災の被災地と違って「震災遺構」というものは阪神の方にはもうありません。町もきれいに復旧復興していますので、神戸を今訪れた方はここで地震があったことを、風景からは感じられなくなっています。
現在センターには、年間50万人の方が訪れ、その中の約半分が小・中学生となっています。社会に災害文化を根付くようにするには若い世代の人に対して災害の経験と教訓を伝えていきたいと思っていますが、ここでおこった災害は「直下型地震」で、現在のように緊急地震速報の通知が来る前に大きな揺れが起きます。突然揺れる直下型地震は、どのようなパターンの地震が来るかわからず猶予がありません。今後、どのように教訓を次の世代へ語り継ぐか、命を守るためにどう備えていくか改めて問われています。

Comments are closed.