6月15日(月)放送分

防災減災アドバイザー 吉田 亮一さん
藤沢 智子アナウンサー 電話インタビュー

災害に対して日頃の備えについてお伺いしました。季節に
よって備えの仕方は変わってくると吉田さんは言います。
普段使うもの潤沢に備える時間があり、意識付けすること
で、有事になっても落ち着いて行動出来るということです。
そして、必要な意識は「危機感」。あらゆる想定に対し、
それ以上の備えが必要になります。備えの入れ替えを含め
た確認作業は怠るべきではないと唱えていました。東日本
大震災から10年を前に、当時を振り返ることが防災と減
災の原点であり、同じ世代同士、地域の中で語り合うこと
を是非実行して欲しいとアドバイスしてくれました。

岩手・宮城内陸地震から12年
菅原 昭夫さん
東北大学災害科学国際研究所所長 今村 文彦さん
元くりこま耕英震災復興の会会長 大場 浩徳さん
根本 宣彦アナウンサー 取材リポート

17人が死亡、6人が行方不明になった「岩手・宮城内陸
地震」発生からきのうで12年が経ちました。母と兄を亡
くした菅原昭夫さんは「長かったという感覚ともうそんな
に時が過ぎたという感覚が同居している」と言います。
この地震について今村教授は「当時この地震発生の予測は
出来なかった」「地滑りがダムの貯水池に入り込み、内陸
で“津波”が発生した極めて珍しい」と分析。当時、被害
が大きかった耕英地区でその後、復興活動と合わせて観光
施設「山脈ハウス」を経営する大場浩徳さん。併せて露地
イチゴと大根などを生産し主に東京へ出荷しています。イ
チゴは「絆」という品種ですが、ケーキ用の需要が高く、
新たな品種の生産にも挑戦しています。高齢化が進む土地
に新たな活力を注ぐべく汗を流す大場さん。少ないながら
移住者も出てきているということで、希望を持ちつつ小さ
な積み重ねを続けていきたいと話してくれました。

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