11月2日(月)放送分

石巻市鮎川浜
黄金寿司2代目 古内勝治さん・勝徳さんへのインタビュー
藤沢 智子アナウンサー 取材リポート

去年10月にオープンした「ホエールタウンおしか」に仮設商店街から移転し本設営業を始め、親子二人三脚で牡鹿の美味しいものを提供している黄金寿司のこれまでの歩みを取材しました。
黄金寿司を始めた初代、古内勝治さんによると、創業のきっかけは昭和46年のコバルトライン開通だったといいます。多くの観光客に向け、勤めていた郵便局を辞めて、黄金寿司を始めました。
海岸のすぐそばにあった店舗や自宅は東日本大震災ですべて流れてしまいました。避難所から見た景色は忘れられないといいます。3か月ほど避難所で暮らした後は、復興住宅へ移り、自治会も結成しました。黄金寿司に関しては店舗も道具もなく、一時はやる気をなくしていましたが、2011年11月18日の仮設商店街「おしかのれん街」のオープンと共に、仮設店舗での営業を再開します。包丁などの道具は仲間が持ってきてくれたものを工夫して使い、8年もの期間、仮設店舗で営業を続けました。なじみのお客さんのことを思うと、地元を離れ、新しい土地でお店をやることは考えられなかったといいます。
お昼の営業のみを行っている現在では、毎日大勢のお客さんで賑わいます。来てくれたお客さんは必ず美味しものを食べさせて返すんだ、という意気込みをもって日々営業されている古内さん親子。生の鯨を自信をもって提供することにやりがいを感じるとともに、これからもさらに頑張っていかなければいけない、と感じているようです。
鯨の町でご商売を続けてきた古内さん親子の鯨への愛が感じられました。これからも親子二人で力を合わせて、鯨の美味しさを守り抜いてもらいたいと思います。

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