10月19日(月)放送分

仙台市若林区 トレビ不動産
才津和夫さんへのインタビュー
後藤 舜アナウンサー 取材レポート

若林区にある「トレビ不動産」の才津和夫さんを取材しました。才津さんは長崎の五島列島出身で、東京での生活を経て宮城に移住してきました。
才津さんが不動産会社をオープンしたのは、2012年。震災前までは多賀城市明月で「トレビアンランチ」という弁当屋を営んでいましたが、震災によって大きな被害を受け、震災後に資格を取って不動産の仕事を始めました。
震災発生時、才津さんは利府町にいて、先に避難した人たちからの知らせを受け、間一髪で津波から逃れました。家族は無事でしたが、会社は壊滅的な被害を受け、再開するのを諦めました。
奥様からの助言で、宅建の資格を取る、という没頭できることを見つけ、少しずつ前を向き始めることができた才津さん。震災翌年の2012年6月に拠点を仙台市に移し、「トレビ不動産」を開業しましたが、震災でダメージを受けた多賀城市と仙台市では大きな温度差を感じたといいます。そんな中でも、仙台市若林区で開業を決めたのは、周囲の同業他社の方の支援や指導などがあったからだそうです。
不動産会社を始めて8年が経過し、才津さん自身、会社のある薬師堂周辺の街並みの変化を感じています。新しい建物や大型店舗が増え、住みやすくなりました。たとえ街並みは変わっていったとしても、地域に密着している不動産会社として頑張っていきたいとお話しされていた才津さん。震災後周囲の環境が大きく変化する中でも頑張ってこられたのは周囲の方々のおかげだとおっしゃっていたのがとても印象的でした。

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