石巻市鮎川浜
千々松商店 千々松正行さんへのインタビュー
藤沢智子アナウンサー 取材リポート
千々松商店は、石巻市鮎川浜でブローチ、ペンダント、根付けストラップなど、クジラの歯を使った工芸品を製作販売しています。東日本大震災で被災しましたが、「ホエールタウンおしか」に仮設商店街から移転し、本設営業を始めています。ご主人の千々松正行さんにお店の由来をうかがいました。
昭和3年創業の千々松商店ですが、震災前は海のすぐそばにあり、千々松さんは海を間近に感じながら生活してきたそうです。千々松さんは小さい頃から細かい作業が好きで、お父様の作業を一番そばで見ていました。大学に行き、就職活動を考えた時に、千々松商店を継ぐことを決め、お父様のもとで仕事を始めました。
震災の日、千々松さんは仕事で石巻市内にいて、車の中で一晩過ごしました。次の日歩いて帰る途中に震災の被害を目の当たりにし、自宅被害の不安もこみ上げてきました。お父様も間一髪で避難しており、お互いの無事を確認できましたが、自宅は流されてしまいました。チリ津波を経験していたお父様はその時と同じ逃げ方をして助かったということでした。
次週、仕事の再開から今後の目標についてお話しをうかがいます。