6月14日(月)放送分

石巻市 みやぎ東日本大震災津波伝承館 斎藤敏子さん
守屋周アナウンサー 取材リポート

今月6日、石巻の南浜津波復興記念公園内に、みやぎ東日本大震災津波伝承館がオープンしました。震災の記憶と教訓を後世に伝え、次なる災害への備えを全国・世界・次世代に発信していくことがテーマとなっています。
館内には解説員がいて、震災当時のことや、施設の概要について説明してくれます。解説員でもある、石巻観光ボランティア協会会長の斎藤敏子さんによると、施設の周囲を木で囲っており、木が育った時に守れるようするためだということです。また、施設内の柱の高さ6.9メートルは、実際津波被害を受けた高さです。過去のチリ地震津波を伝える場が少ないと感じた斎藤さん。東日本大震災時、一人ひとりがどう行動したかの証言を伝える画面展示を用意することで、過去の経験からいざという時どうすればいいのかを自分事としてとらえてほしいといいます。
実際にこの施設に訪れた人々からは、当時のことを思い出し、いざという時にどのように避難するのかを考えるきっかけになったとの声もありました。
県内外の3.11伝承ロードの紹介や、県内各地の語り部の方からのメッセージ動画も見ることができます。目で見て、音で聞いて、様々なことを感じてもらい、この伝承館を起点に県内各地の被災地に足を運んでもらいたいということです。

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