6月14日(月)放送分

くりこま耕英震災復興の会会長 大場浩徳さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

この6月で、岩手・宮城内陸地震から13年を迎えました。被災地のひとつ栗駒山の中腹にある栗駒市耕英地区の住民は、市から避難指示が出され、地震発生直後から1年近く自由に自宅に帰れない日々が続きました。東日本大震災後には原発でイワナの風評被害があったり、一昨年の台風被害、去年からは新型コロナウイルスの影響があったりと、様々な試練があったといいます。そして、大場さんをはじめ耕英地区の皆さんが共同経営する観光施設「山脈ハウス」の営業終了が正式に決定しました。
1989年に営業を開始し、観光や様々な催しの拠点として利用されたり、地域の集会所としても活用されていました。組合員が減ってしまい、維持費の負担も大きくなる中での今回の決断となりました。
大場さんご自身では農業を営んでいますが、今年はイノシシが出没し、畑を荒らされてしまいました。被害を受けながらもいちごや大根の生産に懸命に取り組みます。この13年間で耕英地区の過疎や高齢化はさらに進んでしまいました。そうした中でも、大場さんは今後について、地域のために農業をはじめ、やれることを精一杯頑張っていきたいとお話してくれました。

Comments are closed.