3月7日(月)放送分

旧山元町立中浜小学校 千尋 真璃亜さん 井上 剛元校長
鎧坂 文菜アナウンサー 取材リポート

当時、小学3年生だった千尋さん。去年3月11日当時の経験と震災の
教訓を書いたレポートを当時の校長で、現在震災遺構中浜小学校で
語り部の活動を行っている井上剛さんに手渡しました。
「必ず私たちの街を取り戻したい」「記憶は何年先までのつないで
いかなかればならない」こうした強い思いが込められたレポート。
旧中浜小学校は自然と帰りたくなる場所。しかし今は他校と合併し
閉校。震災遺構として足を運ぶことで当時の記憶を辿ることが出来
る大切な場所になりました。極寒の一夜を小学校の屋上で過ごし、
命を助けられた記憶。自宅は大規模半壊となり、親戚や知人の訃報
を耳にした辛い記憶。しかし、20歳になった今、その経験や教訓を
多くの人達に伝えていきたい。こうした思いが今、看護師になるこ
とで命と向き合っていくことを心に誓っています。レポートを受け
取った井上さんは、いずれ語り部としてのバトンを後世につないで
いこうと思った時、自信を持って語ろうとしている千尋さんの存在
はとても大きく勇気づけられると話してくれました。
大切Mな命を守るということ、そして二度と辛い経験を積み重ねさ
せたくな思いを旧中浜小学校で過ごした人たちと共有していきたい。
千尋さんに対しては夢を叶えて、看護師としての仕事を全うしつつ、
語り部としての存在を作っていってくれればとエールを送りました。
千尋さんは「自分の声で伝えること」を大切に春には語り部の研修
を受け、人に語ることに臨んでいきたいと話してくれました。

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