2月13日(月)放送分

山元町 フラワーアトリエ ル・レーブ 塩見公子さん
伊藤若奈ディレクター 取材リポート

山元町つばめの杜地区で「フラワーアトリエ ル・レーブ」を営む塩見公子さん。花屋を営み35年。東日本大震災発生当時、塩見さんは山下の花屋に勤めていた。お昼休憩にお弁当を食べようとした瞬間に地震が起きた。ご自宅に帰ろうと車に乗るも、道路は亀裂が入り、渋滞で進まない。車の中で一晩過ごした。翌日、帰宅しようと向かったところ、知人から津波がきたこと、仲の良い友人夫婦が行方不明になっていること、ご自宅ももうないことを聞いた。
お彼岸に花を手向けたいと電話が入った。お店を片付けると多くの方が来店。話しながら泣いたり、元気をもらったりした塩見さん。そして住まいの再建へ。
角田市のみなし仮設住宅から山下の商店街にあったお店に通っていたが、2017年の暮れにつばめの杜地区にお店も兼ねたご自宅を再建。花屋とともに生け花教室や着付け教室も行っている。震災当時も教室を続け、生徒の方の心のよりどころとなっていた。
今年は十三回忌。色々な思いでお花を求め買いに来る。塩見さんは、特別な思いで来られるお客様に真摯に向き合い、心を込めてお花を選ぶ。

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