3月6日(月)放送分

石巻市立東浜小学校
千葉佳史ディレクター 取材リポート

牡鹿半島にある石巻市立東浜小学校は今年度で閉校となる。分校時代を経て、東浜小学校として開校した昭和30年当時の児童の数は158人。少子化や人口流出もあり、児童数は昨年度は5人、今年度は2人となった。児童が減少したため、運動会は中学生や、他の学校に通う小学生、そして地域の人たちも参加。東浜小学校は地域の伝統芸能の継承にも熱心だった。獅子風流という、豊漁、豊作、健康、安全を祈願する伝統芸能で、はじまりは江戸時代とも言われている。地域の人たちから指導を受け、平成元年から継承活動に取り組んできた。毎年秋には、地域の方への感謝の気持ち、特産である牡蠣の豊漁を願い、各浜を回る「浜巡り」で獅子風流を行ってきた。昨年11月11日が最後の浜巡りの日だった。

先月25日、閉校式が行われた。千葉県からも卒業生が駆け付け、閉校式の様子を見守った。卒業を迎えた児童は、淋しい気持ちを抱きながらも、感謝の気持ちを伝えた。
宮城県内では東日本大震災発生以後、公立の小学校96校、中学校28校、合わせて124校が閉校になった。学校の枠組み以外の「コミュニティ」の作り方に知恵を絞る日々が続く。

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