4月10日(月)放送分

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

トルコ・シリア地震の発生から今月6日で2か月。トルコ・シリア両国の死者は5万7000人以上、被災地では約250万人がテントなどの一時避難先に身を寄せている。トルコは日本と同じように地震国と言われている。日本と異なり、今回のトルコ・シリア地震は、プレートの境界が陸上にあった。M7.8と、内陸の地震としては最大級。その後M7.5の地震が発生。この二つの地震の範囲は東北6県くらいと、非常に広大な範囲。構造物がそのままガシャンと崩れる「パンケーキクラッシュ」という現象も起きた。日本でも、断層が相互に影響しあって大きな自信になるようなケース、後発地震になるようなケースを見据えた評価が重要になってくる。
直下型地震にも、家具の固定と非難用具の備えが必要である。自分が住む地域や職場の周辺が、どのくらい揺れやすいところで、近くに断層があるのかなど、事前に調べておくことが重要だと遠田教授は指摘する。政府の地震調査研究推進本部のホームページなどで調べることができる。

仙台市防災減災アドバイザー 早坂政人さん
根本宣彦アナウンサー インタビュー

この春、宮城、仙台に移り住んだ方、一人暮らしを始めた方への防災上の注意点について、新たに仙台市防災減災アドバイザーに就任した、早坂政人さんうかがった。宮城県は自然豊かで穏やかな気候で暮らしやすい反面、地震や大雨災害のリスクがある。大切なのは、自然災害のリスクを知ったうえで、それに応じた対策をすること。地震や大雨で被害が起こりそうな場所はハザードマップで知ることができる。市町村の窓口、ホームページでご確認を。そして、引っ越しや部屋の模様替えは家具の転倒防止を確認する機会。最初に対策してほしいのは寝室やベッドの周辺。落ちてくるもの、倒れてくる家具がないか見渡してみてください。また、備蓄品として、一週間を目安に備蓄食料を用意したい。普段食べているものを少し多めに購入し、食べた分だけ補充する循環備蓄ローリングストックがおすすめ。災害でライフラインが停止した時のことも考えて、カセットコンロや非常用バッテリーなどのご用意もお忘れなく。

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