6月5日(月)放送分

石巻市 水月堂物産 社長 阿部荘達さん
守屋周アナウンサー 電話インタビュー

石巻市流留にある水月堂物産は、ほや、牡蠣などの水産物を使った商品を製造・販売しており、ほやの燻製「ほや酔明」はお土産としてもおなじみ。東日本大震災で渡波にあった工場が被災し、様々な苦労を経て復活したものの、新幹線の車内販売廃止によって、「ほや酔明」の販路を失った。販路拡大のため努力を重ねたが、コロナ禍で土産需要が激減。コロナ禍で販売が出来ず、時間ができたことを逆手に取り、鮭や牡蠣、ホタテといった、「ほや酔明」の兄弟商品や、ほやご飯、牡蠣ご飯の素など新商品を開発。
その後の水月堂物産について、この6月に社長に就任したばかりの阿部壮達さんにインタビュー。
10月に入ってから旅行者が増え、売り上げも回復してきた。5月には「宮城げんき市・ほやレシピグランプリ」で「ほや酔明炊き込みごはん」が金賞に輝いた。そしてあわび、からすみ、ふかひれといったプレミアムシリーズも発売した。高級な商品を若い人たちにも食べてほしいと、手が届く価格帯に設定した。変化を求められている水産業の中で、仲間とともに乗り越えていきたいと語った。

仙台市若林区 震災遺構・荒浜小学校
佐々木淳吾アナウンサー 取材リポート

仙台市若林区にある震災遺構・荒浜小学校。荒浜小学校は東日本大震災で高さ4.6mの津波に襲われ、児童や教職員、地域の人たち、計320人が屋上に避難して救助された。震災発生後は東宮城野小学校の校舎を間借りして授業が行われていたが、2016年に閉校、2017年から震災遺構として一般公開が開始された。最上階の4階の教室が展示室になっている。
今年1月には子ども向けの展示が4階の教室の1つに新設された。大きなパネルには、架空の街の地図とそこに暮らす人々が、可愛らしいイラストがセリフ付きで描かれている。吹き出しについた小さなふたを開けて答えを探す、といった、親しむための工夫がされている。仙台市防災環境推進室・主任の片桐充博さんは「こどもたちが「大人が助けてくれる」と思わず、ひとりでも命を守れるように考えてほしい。震災を経験していない人たち自分事にしてもらえるようにしてほしい」と話す。

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