8月21日(月)放送分

秋田市 鳥天狗 甲野隆紀さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー

秋田県では7月14日から降り始めた雨によって、秋田市など気象庁が統計を取り始めてから24時間の降水量が最も多くなるなど記録的な豪雨になった。15日には河川の氾濫が相次ぎ、秋田市では下水道や水路から排出しきれない雨水があふれる「内水氾濫」が起きたとみられ、秋田市では中心部を含む広い範囲が冠水した。豪雨から1か月、浸水で被害を受けた秋田市の飲食店、秋田市中通の比内地鶏料理のお店「鳥天狗」の甲野隆紀さんにインタビュー。大雨が続いた15日は、1件予約が入っていたため営業。夕方6時にダムの放水の情報が入り、大雨が続いていたためお客さんも帰ることに。店の入り口は少し高くなっていたが、次第に水かさが増してきたため店はそのままに帰宅。翌日お店を確認すると、床上まで水が来ていた。周囲の店も同様で、扉も開かない状態で近所の人と協力をして泥かきをした。店の場所は秋田市の浸水想定区域には入っていなかった。
現在もお店は休業している。秋田では多くの建物が被災し、工務店のスケジュールが詰まっているため、お店再開の見通しはまだ立っていない。インターネットでは通信販売を行っている。ぜひ「鳥天狗 秋田」で検索してみては。

石巻市 石巻川開きまつり 大橋匠磨さん
増子華子アナウンサー 取材リポート

石巻市の夏の風物詩である「石巻川開きまつり」。今年100回目を迎え、4日から6日まで3日間開催。祭りの目玉行事の一つが、河村孫兵衛の名を冠した手漕ぎ船レース「孫兵衛船競漕」。旧北上川の550メートルのコースを舞台に、1チーム12人で船を漕ぎ、その速さを競う。石巻市出身の22歳の大橋匠磨さんは、チーム「石巻地区広域消防」に所属し、今年初出場。大橋さんが消防士を志したのは、小学4年生のときに発生した東日本大震災がきっかけ。
孫兵衛船競漕に使われる船も津波の被害を受けた。11隻あった船はすべて使えなくなり、レースは2年間中止に。全国からの支援で船をつくり、2013年には2隻で模擬レースを実施、翌年には完全復活を果たした。
「石巻地区広域消防」はレースで勝ちあがり、決勝へ進出。決勝は経験豊富なベテランメンバーで固めることになり、新人の大橋さんは応援に回ることに。結果は惜しくも2位。優勝は去年の覇者、富国工業。来年は決勝も出場できるように練習していきたいと大橋さんは意気込む。

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