10月12日(月)放送分

・名取市閖上 ゆりあげかもめ 長沼俊幸さん
 林 朝子アナウンサー 取材リポート

名取市で先月19日に開かれた防災教室。「身近にある簡単なもので作れる灯り」を実際に作るなどして防災意識を高めようと開催されました。
 主催は「ゆりあげかもめ」という市民団体。今年7月に発足した市民団体で「いのちを守るためにできること」を自分達で学び伝える事を目的に活動を始めました。メンバーはおよそ20名。現在は地元の小中学校の教員や東北大の教授などで構成されています。
 団体の発起人は名取市在住の長沼俊幸さん。震災で被災し仮設住宅で暮らしています。阪神淡路大震災からの復興をみて欲しいと招待されたのがきっかけで、この取り組みを始めることになりました。
 訪問時、神戸在住の大学生は震災を実際に経験していないのにもかかわらず防災意識が高いことに驚きました。地元に戻ってきてから復興と同時に将来を見据え震災を語り継ぐこと・防災意識を高める必要性を感じ動き始めたということです。
 会のテーマは「震災の経験を伝える」「防災の知識を伝える」の2本柱。防災教育は震災を知らない子供たちにも積極的に伝えていくということです。

・気仙沼市南町紫市場復興商店街 坂本正人さん
 伊藤晋平アナウンサー 取材リポート

 気仙沼の紫市場では現在53店舗が営業をしています。2011年4月にオープンした紫市場は当初大いに賑わいましたが、オープンから4年経った今、観光客の減少や震災が風化していることを痛感しています。
 今後、2016年の秋に現在の場所からほど近い場所に商店街が本設としてオープンすることが決定し、身の丈に合った商店街で頑張って行こうと30店舗位が参加の意思を決めました。少し寂しさが募りますが店主一人一人が自立し、商売をしていく覚悟を考えると理解ができると話してくださいました。
 今後、新設の商店街付近には復興災害住宅の建設予定があり売上増への期待も高まります。それぞれの生活を考えると厳しい状況の中で歩まざるを得ないことにもなりそうですが、希望を持って「賑わいのある街づくり」へ前進します。

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