Archive for 番組

12月11日(月)放送分

仙台市宮城野区女性防火クラブ「みやぎの朗読会」 会長 野田幸代さん
取材リポート

先月29日、宮城野区の榴岡小学校で5年生を対象とした「東日本大震災体験文集朗読会」が行われた。朗読会を行ったのは、仙台市宮城野区女性防火クラブ「みやぎの朗読会」で、宮城野区沿岸部で被災した人たちが綴った震災の体験を、朗読というかたちで多くの人に伝えていきたいと2013年からその体験文集を朗読する活動を続けている。「みやぎの朗読会」会長の野田幸代さんにインタビュー。朗読会を終え、榴岡小学校の校長先生は「自分たちが住んでいる街に起こったことを理解しなおせたと思う。伝えてくれる人の思いを受け止めるこどもであってほしい」と話した。野田会長は「県内にとどまらず県外の小中学生にも伝えていければと考えている」と語った。

12月4日(月)放送分

減災コーディネーター 田中勢子さん
電話インタビュー 藤沢智子アナウンサー、佐々木淳吾アナウンサー

田中勢子さんは減災コーディネーターとして、幼児から高齢の方々まで、年齢にあわせたゲームや乾物防災食を通して、「楽しく防災・減災の知識を身に着け、自助・共助・ご近助・生き抜く力」の提案をしている。「GoGoはみみこいラジオな気分」でも紹介している「クロスロード」は、阪神淡路大震災の神戸職員の実体験をもとに大地震の被害軽減を目的として開発された、正解のないと言われる防災シミレーションゲーム。クロスロードのルールは、自分の意見を発言すること、自分の意見を人に押し付けない、発言者の意見を否定しない、発言者の意見をよく聞くこと。田中さんはクロスロードを通して、「災害対応を自らの問題として考えることができ、自分とは異なる意見・価値観の存在に気付くことができる。また、災害時の困難な意思決定状況を素材としているため、決定に必要な情報、前提条件について理解を深めることができる」と話す。

11月27日(月)放送分

tbc気象台 伊藤諒予報士
根本宣彦アナウンサー インタビュー

北海道沖や三陸沖でM7以上の地震が発生した場合、そのあとにより大きな地震が起きる可能性があるとして、政府は去年12月から注意を呼び掛ける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を始めた。日本海溝、千島海溝でM7以上の地震が発生した場合、「後発地震注意情報」が発表される。発表されたら、一週間程度は普段の社会経済活動を継続したうえで、地震への備えの再確認、揺れを感じたらすぐに避難できる態勢をを準備してほしい。
・家具の固定や食糧などの備蓄、ライフラインが停止することへの備え
・緊急のお知らせを聞き逃さないよう、ラジオや携帯電話から情報を得られる態勢
・損壊した建物、ブロック塀、崖、傾斜地に近寄らないこと
そのほか、すぐに避難できる体制での就寝、非常持ち出し品を持ち歩くなどいつでも避難ができるよう準備しておくとよい。

東京都 ふっくら布ぞうりの会 代表・工藤賀子さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー

東日本大震災をきっかけに活動を始めた「ふっくら布ぞうりの会」がある。現在は、南三陸、石巻、気仙沼にチームがあり、現在は首都圏にも活動を広げている。
「ふっくら布ぞうりの会」について、一般社団法人あゆみ代表理事の工藤賀子さんに電話インタビュー。「ふっくら布ぞうりの会」の活動は2011年秋に、仮設住宅でのコミュニティ作り、いきがい作り、経済的支援を目的に始まった。手仕事で「色がいいね」などの話題で仲良くなりやすいそう。ぞうりはは作り手の個性があふれる1点物。つくられたものは販売されていて購入できる。
今年は新たにアップサイクル事業がスタート。今治のタオルメーカーからタオルの捨て耳を使って布ぞうりに仕上げていく。タオルを作るときには両端をカットして縫うため、カットした部分は廃棄されているそう。肌触りが気持ちよいとか…!ほかにも世の中の捨てられている素材を使って布ぞうりに生まれ変わらせたいと話す。

11月20日(月)放送分

なとり夏まつり 灯篭流し 格井直光さん
守屋周アナウンサー 取材リポート

8月12日に名取市閖上で開催された「なとり夏まつり」で灯篭流しが13年ぶりに復活した。大正時代に始まったお祭りで、大漁旗を船に飾り付けた海上パレードなど港町ならではの催しでにぎわった。その後「なとり夏まつり」に変わり、催しは各地に分散、花火は閖上で打ち上げられるようになった。東日本大震災で閖上は甚大な被害を受け、花火の打ち上げはられない年が続いた。去年は1万発の花火が夜空を彩った。そして今年は13年ぶりに灯篭流しが復活。閖上で生まれ育ち、長く閖上の街やまつりを見届けてきた格井直光さんは、ずっと灯篭流しの復活を願っていた。待ち望んだ灯篭流しについて、格井さんさんは震災前のイメージとは異なるそう。震災前のまつりの様子を知っている人が少なくなったことが原因なのではと話した。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦教授
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

今年8月、宮城県は大地震の被害を分析する第5次地震被害想定調査の報告書をまとめた。東日本大震災発生時の津波は、海面が少し低い状況だった。今後発災する際、時間帯によっては海面が高い状況にある可能性がある。その場合は防潮堤を越えると想定され、避難が必要となる。複合災害についてもどのような対応ができるのか考えてほしいと今村教授は話す。第5次地震被害想定調査は宮城県のホームページでご確認ください。

11月13日(月)放送分

アクターディレクトライター 高山広さん

宮城県生まれの高山広さんは俳優、劇作家、演出家として活躍中。1992年に始めた自作自演の数本立ての短編集「高山広のおキモチ大図鑑」ヒット、東日本大震災を機に復興支援お手伝い公演「劇励」を立ち上げた。高山さんが2013年3月の初演から大切に演じてきたお芝居の一つ、「さくらばぁちゃんのいる街」が絵本になった。カラスと流された老桜の物語。絵も文も自身で手掛けた。出版記念公園ツアーが11月11日を皮切りに各地で上演される。