Archive for 2023年12月18日

12月18日(月)放送分

「減災絵本 リオン」
大久保悠アナウンサー 取材リポート

12月17日(日)、仙台市地下鉄東西線荒井駅構内にある「3.11メモリアル交流館」で「減災絵本 リオン」発刊10周年を記念したイベントが開催された。「減災絵本 リオン」は2013年3月に発刊された、幼稚園に通う主人公いちろう君とお母さん、たんぽぽのわたげの妖精リオンが登場する絵本。地球の自然の恵みと災害は隣り合わせにあるということをわかりやすく解説し、読み進めていく中で「自分で守る」、「備えることの大切さ」を学ぶことができる。
今回のイベントでは、絵本製作に携わった方のうち、保田真理さん、黒田典子さん、林美千夫さんの3人が登壇し、絵本が生まれたきっかけ、それぞれの思いを共有した。そして、リオンを読み聞かせしてもらい成長した子どもたちが、自分たちがどのようなことを感じて、今に活かされているのかなどを話した。
保田さんは「当時3歳だった子どもたちが中学生になって読み聞かせをしてくれていることに感動、リオンの精神たんぽぽの種が確実に飛んで行って芽生えたことを強く感じた。どこの世界でも同じように災害に備えるという気持ちを子供の時から持ってもらえるように広めていきたい」と語った。

12月11日(月)放送分

仙台市宮城野区女性防火クラブ「みやぎの朗読会」 会長 野田幸代さん
取材リポート

先月29日、宮城野区の榴岡小学校で5年生を対象とした「東日本大震災体験文集朗読会」が行われた。朗読会を行ったのは、仙台市宮城野区女性防火クラブ「みやぎの朗読会」で、宮城野区沿岸部で被災した人たちが綴った震災の体験を、朗読というかたちで多くの人に伝えていきたいと2013年からその体験文集を朗読する活動を続けている。「みやぎの朗読会」会長の野田幸代さんにインタビュー。朗読会を終え、榴岡小学校の校長先生は「自分たちが住んでいる街に起こったことを理解しなおせたと思う。伝えてくれる人の思いを受け止めるこどもであってほしい」と話した。野田会長は「県内にとどまらず県外の小中学生にも伝えていければと考えている」と語った。

12月4日(月)放送分

減災コーディネーター 田中勢子さん
電話インタビュー 藤沢智子アナウンサー、佐々木淳吾アナウンサー

田中勢子さんは減災コーディネーターとして、幼児から高齢の方々まで、年齢にあわせたゲームや乾物防災食を通して、「楽しく防災・減災の知識を身に着け、自助・共助・ご近助・生き抜く力」の提案をしている。「GoGoはみみこいラジオな気分」でも紹介している「クロスロード」は、阪神淡路大震災の神戸職員の実体験をもとに大地震の被害軽減を目的として開発された、正解のないと言われる防災シミレーションゲーム。クロスロードのルールは、自分の意見を発言すること、自分の意見を人に押し付けない、発言者の意見を否定しない、発言者の意見をよく聞くこと。田中さんはクロスロードを通して、「災害対応を自らの問題として考えることができ、自分とは異なる意見・価値観の存在に気付くことができる。また、災害時の困難な意思決定状況を素材としているため、決定に必要な情報、前提条件について理解を深めることができる」と話す。