4月18日(月)放送

・熊本地震の現状について 熊本市/前川豊子さん
・電話インタビュー 

 熊本大学付近にお住まいの前川豊子さんは、14日夜、習い事を終えて帰宅するところ地震に遭遇しました。突然の地震は、縦揺れから激しい横揺れにかわり20秒~30秒続きました。長い揺れが収まったあと家族に電話しましたがつながらず、自宅まで30分かけて帰宅。途中、自衛隊の基地が騒然としたため事の大きさを実感しました。
(自宅の様子)
自宅に戻ると玄関の土壁が崩れていて、家の中の食器棚は崩れて食器類が散乱していました。当時電気はまだ付いていた気がしますが、短時間のうちに何度も地震がきて怖い思いをしました。その後避難所へ(近隣の中学校)移動しました。
(避難所での様子)
情報が少なく、ラジオを片手に体育館で過ごしました。避難所にはボランティアスタッフが仕切っていました。住所氏名を記入し、毛布を貰い一夜を過ごしましたが、夜中に大きな揺れに飛び起きます。不安な一夜をたくさんの避難者と一緒にすごし朝に自宅に戻りました。
(周辺の状況)
自宅の付近の建物の倒壊は無かったものの、お墓の石碑が倒れていました。停電はなく水道が止まることはありませんでした。

 前川さんは、今は落ち着きを取り戻していますが地震後、たくさんの皆さんからの電話に励まされました、と話してくれました。東北の皆も熊本のインフラが整い次第物資などを送りたいと考えています。

・東北大学災害科学国際研究所 今村文彦所長
遠田晋二教授 取材リポート
・根本宣彦アナウンサー

 今回の熊本地震は、日菜久断層または布田川断層それぞれ南、または西方向では地震が発生し活断層が存在しているということで今後も揺れに注意が必要です。今回の地震の震源域でも16年前、2000年にM4クラスの地震が起きています。地震活動が活発なところで活断層も動きやすいということから、宮城県でも地震に対する備えが必要ということです。
 直下型地震は、緊急地震速報でも間に合いません。建物の耐震化、地震を想定して、自宅の耐震診断を受けたり、家の中にある家具や食器棚などの転倒防止用の金具の装着など備えが必要です。自宅の中に安全空間をつくる、外への進路確保のためにいらないものを整理するなど更に注意が必要です。身の回りの点検をもう一度する機会をつくりましょう。

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