2020年3月11日(水)放送
東日本大震災特別番組「絆みやぎ明日へ」ダイジェスト
佐々木淳吾アナウンサー 東松島市・取材リポート
古野真也アナウンサー 若林区荒井・中継リポート
佐々木アナは東松島市赤井に住む黒田みえ子さんにお話を伺いました。
長年幼稚園の先生をした黒田さん。震災後は市のまちづくり復興推進員
や主任児童委員などの活動を通して子育て中の母親への支援の必要性を
強く感じていました。
震災当時、自宅は1階部分が浸水し、近くの体育館で避難生活を送りま
したが、地域のまとめ役として見回り活動なども行う中、母親同士が触
れ合える場所づくりを始めます。そして「ママサロン」を開設。SNS
等でその存在を知った特に若い母親が次々に集まってきました。行政と
も連携し「学びの場」を設けるなど、工夫を凝らしながら震災を乗り越
えようとしている母親達と接してきた黒田さん。母親達の見守りを通し
て、そのネットワークこそが将来の災害を乗り越える力となっていると
感じていると話してくれました。
古野アナは津波被害が大きかった仙台市若林区荒浜「海辺の図書館」か
ら中継リポート。2012年3月11日から繋がりが失われた街にもう
一度笑顔や思いを共有する「荒浜HOPE FOR project」を取材しました。
荒浜の海岸に慰霊などで参列した方々と花の種を入れた風船を被災地の
空へ飛ばす企画を準備していた代表の高山智行さんと末永新さんにお話
を伺いました。その後2時46分、犠牲になった方々に黙とうを捧げ、
その後海岸の堤防に集まった人達が手にした風船を虹のかかった青空に
飛ばしました。