11月28日(月)放送分

宮城県漁業協同組合代表理事 理事長 小野喜夫さん
電話リポート

11月22日(火)午前5時59分におきた福島県を震源とするM7.4の地震で宮城、岩手、福島の3県の沿岸部に津波警報が発令されました。本日は宮城県漁業協同組合組合代表理事の理事長、小野喜夫さんに電話を繋ぎ、津波の影響・宮城県の漁業被害についてお伺いします。
○津波の影響
当日朝小野さんは、防災集団移転で高台に住居があるため安全を確認しながら、午前7時30分頃まで東松島市の大浜の様子を確認しにいきました。
大浜には当時関係者が誰もいなかったため、人的被害はありませんでしたが、港では船がひっくりかえったりする大きな影響がありました。仙台港の津波の潮位が1番高かった、と報道がありましたが大浜では2m40cmの津波があり、改めて震源地からの距離、そして浜の地形によって津波の高さがかわることを確認しました。
○漁業被害
収穫期を迎えた牡蠣、わかめにも影響がありました。海中につるされているものは表面からは見えないため、今後落下などの被害が明らかになるだろうと予想しています。また来年収穫するほややホタテなども落下していないか心配です。
津波は海全体が動くため、台風のように風の被害で波が立つ、ことではありません。今後も被害の状況が明らかになってくるのかと思うと大変心配です。

南三陸戸倉 海のビジターセンター開業
伊藤晋平アナウンサー 取材リポート

11/19に南三陸戸倉にオープンした「南三陸・海のビジターセンター」は、三陸復興国立公園や周辺の自然の情報を発信し、自然と触れ合う機会を提供しています。さらに地域の豊かな自然を守りながら森・里・川・海のつながりが体験できるプログラム等の事業を行っていきます。
 場所は南三陸戸倉の海のそば。防潮堤の脇にあります。2階のテラスからは志津川湾を望むことが出来ます。コンロなど料理が出来る設備、研修室などがあり非常に充実しています。
センター長の平井和也さんは関西のご出身。東京でのサラリーマン生活を辞めて海に携わる仕事を重ねていきます。東日本大震災時は沖縄で子どもたちに海の素晴らしさを教えていましたが、震災の後どうしても南三陸の自然、海の素晴らしさ、恵みなどを子どもたちに教えていきたくなり、4年前に移住してきました。
 改めて南三陸の子どもたちに海の魅力を教え、森・里・川・海のつながりの重要さを伝えていきたいとお話し下さいました。

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