3月4日(月)放送

名取市 農御用園芸総合研究所 高山詩織さん
熊谷望那アナウンサー取材リポート

名取市でニコニコベリーというイチゴの品種を開発した名取市の農御用園芸総合研究所は、果肉まで真っ赤、爽やかな酸味のある宮城県のイチゴの新品種「ニコニコベリー」というイチゴを開発しました。「もういっこ」と「とちおとめ」を掛け合わせたイチゴで、開発から販売まで10年を要しました。そして品種改良が軌道にのった頃、東日本大震災に遭遇、震災後はイチゴ栽培の方法が土耕栽培から高設栽培に変え現在に至ります。
ハウスも土耕栽培とは異なり、徹底した温度管理・土からではなく水道から水分と栄養分を与えていたため、震災前よりだいぶコストも上がってしまうなどの苦労がありました。震災の影響で一度は開発をあきらめたこともありましたが、そんな中でもニコニコベリーは誕生しました。
生産者の方々、食する方、すべての人々が笑顔になるよう「ニコニコベリー」と名付けられたイチゴ、収穫時期もクリスマス時期にぴったりあうということで大変重宝しています。現在60tという生産量ですが、2019年は400tまで収穫量を上げていこうと計画中です。
宮城で2番目に品種開発され販売が開始された「ニコニコベリー」、今後も宮城を代表する、そして東北を代表する愛されるイチゴになってほしいです。

気仙沼市 小山大製菓(気仙沼市三日町)斎藤明美さん
林田悟志アナウンサー 取材リポート

BRT気仙沼駅から気仙沼街道に沿って東に10分ほど歩いた場所にある小山大製菓、ピーナッツせんべい、ごませんべい、どら焼き、お団子、まんじゅうなどを生産しています。創業100年、老舗貸店舗の2代目社長は今も現役で働いています。
松川の工場で震災を経験した斎藤さんは、最初の揺れのあとすぐに避難しました。お店の前の道路は津波で川のようになってしまい、高台にある自宅に戻ろうと車で移動しましたが、ひどい渋滞にあってしまいます。その後、気仙沼の町は震災の影響で電気やガスがとまりライフラインが復旧するまで時間を要しました。
お店は震災後、すぐに営業を再開することができたこともあり、冷凍のお団子や日持ちのしないお菓子を避難所でくばるなど、地元の企業でありながら支援する立場でもありました。義理堅い気仙沼の人々は震災後すぐでも、支援して下さった全国の方々へ恩返しをしたいと小山大製菓からお菓子を送り感謝を伝えました。そのため、今でも多くの人がお店に来てその話をしてくれるということです。
震災から8年経過しましたが、気仙沼からみると「まだ8年」です。2月に三陸道が仙台から気仙沼市まで一本でつながりましたので、今後、さらにたくさんの人に気仙沼へ足を延ばしてほしいと齋藤さんは願っています。これからも地元で愛されるお店であり続けてほしいものです。

震災から、まだ8年しかたっていない現在、

ってしまいましたが

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