3月9日(月)放送分

・コンテナおおあみ 代表取締役社長 及川 幾雄さん 取材リポート
リポート:粟津ちひろアナウンサー

登米市佐沼大網にあるコンテナおおあみは、震災前に発足した地域の若者が起業するための支援施設でした。がしかし震災後、登米市には隣町の南三陸町で被災した方々が避難してきて近くには南方仮設住宅も建設されたため、以前の活動とは別に交流スペース「心家(こころか)」を作り、登米市の方々と南三陸町の方々が集う為のスペース(居酒屋)を経営しています。
 現在、心家では被災したお母さん方が「絆弁当」をつくり、登米市役所などで弁当を販売し、収入を得るきっかけづくりを始めています。
 故郷を愛する故に、街をステキな魅力ある地域にしたいと強い気持ちで取り組む及川さん。若者が戻ってきたいと思う町づくりを現在計画遂行中です。

・塩釜市 食事処 大國屋(だいこくや) 宮本武さん 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー

 塩竈で飲食店を営む2台目店主の宮本武さん。お店は蕎麦と丼物がメインの創業60年の食事処です。マリンゲート塩竈から歩いてすぐのお店は、津波が押し寄せ大事な厨房器具がほぼ使えなくなり残ったのは冷蔵庫のみだったそうです。元の状態になるまでに3~4カ月かかりましたがいち早く地元の店として再開し、地元の方々に大変喜ばれました。
 店は再開しましたが残念なことに当時は、先代から受け継いだ「かえし」がありませんでした。60年近くかけて継ぎ足ししてきた店の味を失ったままでした。お店の歴史が震災によって消えそうになったのです。
 しかし、お店再開後半年経ってようやく以前と同じメニューが作れるようになり機材も揃ったところで「やっていける」と自信につながりました。今年5月でちょうど60年、地元に根付いた味を絶やしたくないという思い。。。港周辺には護岸工事が行われ復旧作業が続いています。大國屋のようなお店がたくさん再開しないことには復興にはならない。いち早く店を再開した宮本さんはおもいを募らせ、現在地域のための復興への使命感でいっぱいです。

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