Archive for 2015年3月2日

3月2日(月)放送分

・石巻市プロショップまるか 佐々木正彦さん 取材リポート
リポート:林田悟志アナウンサー

石巻市で魚屋を営む佐々木正彦さんは、奥さんと従業員7名と店を構えています。地震発生後、津波が店に到着する前に高台に避難し皆は無事でしたが店は1階がすべて浸水、冷蔵庫や冷凍庫など大事な商売道具も流されてしまいました。
 震災後は、がれきの撤去を手作業で始め、2011年5月25日に道具が揃わないまま営業を再開します。当時は仙台へ買い付けに行き深夜に仕込み、そのまま朝から店を開け周囲の人に大変喜ばれました。地元のお寿司屋さんが買い付けを行ったり、店に買い物に来る常連さんの話を聴くため、がらんとした店にテーブルといすが設置され、石巻中心部の憩いの場としても活用されました。
 その後、店内に地元の仲間の店を出店。「石巻名店街」と名付け石巻の街の復興に一躍かいます。さらに噂が噂を呼び復興支援の方々も駆けつける程の評判のお店に。現在はインターネットショップ「石巻元気商店」で全国へ魚の発送も行っています。おススメは「おやじのおまかせセット」です。是非石巻へ足を伸ばした時は復興を感じられる「石巻プロショップまるか」へ立ち寄ってみてください。

・米農家 大友一吉さん 取材リポート
リポート:飯野雅人アナウンサー

 若林区で米農家を営む大友一吉さんは、津波をかぶってがれきだらけになった農地を復旧。栽培された米は復興田んぼ米として加美町の中勇酒造の酒にも使われました。
 津波をかぶった田畑は塩害に見舞われてしまい、作物を育てるのに大事な土は、震災前の状態に戻っていません。特に畑の土作りは30年と言われているためまだまだ納得いく土づくりはできていません。特に根菜類は大根が短くなったり人参が不格好になってしまい出荷するには少々時間がかかりそうです。作っても作っても損をしてしまう状態です。
 米作りに関しては昨年米価の下落に苦しみましたが、これからの農業を前向きにとらえ、本格的に息子さんと2人で協力しながら安心安全なコメ作り野菜作りに取り組んでいきたいと話して下さいました。