Archive for 2022年10月17日

10月17日(月)放送分

山元町 民謡歌い手 庄子喜代子さん
伊藤若奈ディレクター 取材リポート

山元町坂元にお住いの民謡歌い手の庄子喜代子さん。御年94歳。「山元民謡愛好会」の会主で、会の皆さんとデイサービス施設などをまわり、民謡を届けている。7月3日(日)に山元町のひだまりホールで、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの民謡の無料コンサート「唄って踊ってわいわい祭り」が開催された。庄子さんは主催の一人としてご出演。
宴会でお母様が歌って、お父様が踊って、という様子を見ていた庄子さん。それを聞き覚え、民謡歴は忘れるほど。
東日本大震災発生当時は80歳を超えていたが、被災した方々の支援に尽力。被災した人達が公民館に移るまで1週間ほど、庄子さんは避難所で炊き出しのお手伝いをしていた。庄子さんのお住まいは海から直線距離で2.5km離れていたが、近くを流れる坂本川は津波が遡上し、流域の地区では甚大な被害が発生。「山元民謡愛好会」のメンバーの2人が亡くなった。2,3か月経った後、チャリティーコンサートと題して仮設住宅やデイサービスをまわり、ライブを33回行った。少しでも皆の心が晴れて喜んでいただいていたらという思いからだった。
庄子さんは民謡の歌い手として、山元町の民謡の保存にも尽力している。「坂元浜節」は庄子さんが歌詞をつけ、1番から4番まで春・夏・秋・冬と山元町を唄っている。古い民謡を伝えていきたいが、なかなか若い人が入らず、継承に悩んでいる。庄子さんは仲間への感謝の言葉とともに、できる限り歌っていきたいと語った。

番組では庄子喜代子さんの民謡をお届けしました。
radikoのタイムフリー機能で24日(月)までお聞きいただけます。

https://radiko.jp/#!/ts/TBC/20221017190000

10月3日(月)放送分

亘理町 民謡歌手 我妻みよこさん
伊藤若奈ディレクター 取材リポート

亘理町の民謡歌手の我妻みよこさん、75歳。民謡歌手としてのキャリアは40年以上、「民謡我妻会」を主催している。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった、ご自身が主催する民謡コンサート「唄って踊ってわいわい祭り」が7月3日(日)に山元町のひだまりホールで行われた。
我妻みよこさんのお母様のご実家は山元町の笠野地区。我妻さんは産まれた時から地元の民謡を聴いて育った。30歳前頃にお子様を亡くし、立ち上がろうと思い、歌の修行を開始。そして東日本大震災があった。我妻さんのご実家の亘理町大畑浜、お母様のご実家の山元町笠野も被災。仮設住宅を回って歌う中で、歌で語りかけることを感じた。「民謡みよちゃんのふれあいライブ」と題し、月に1,2度のペースで山元町や亘理町の仮設住宅やデイサービスを回り、勇気づけた。
今後は若い世代に民謡をどのように伝えていくか、民謡の楽しさをどのように伝えるかが課題だと考える我妻さん。
そしてご自身が民謡歌手としてできることとして、「皆の前で歌って、それを明日の活力にしてほしい」と語った。

10月10日(月)までradikoのタイムフリー機能でお聴きいただけます。
我妻みよこさんの民謡もお届けしております。

https://radiko.jp/share/?sid=TBC&t=20221003190000