Archive for 2023年10月30日

10月30日(月)放送分

仙台市若林区荒浜 今野不動産 社長 今野幸輝さん
玉置佑規アナウンサー 取材リポート

10月14日、仙台市若林区荒浜の深沼地区に交流拠点施設「深沼うみのひろば」がオープンした。「深沼うみのひろば」の管理・運営する今野不動産の今野幸輝さんにインタビュー。深沼地区は東日本大震災発生後、瓦礫があふれて道がなくなり、建物も崩れ、見るも無残な姿だったそう。ライフラインがすべて止まってしまったとき、地震や津波が発生しとき、どのような行動をとればいいのか、子どもも大人も忘れないように伝えていきたいという想いから「深沼うみのひろば」をつくった。ここではアウトドアやイベントが楽しめ、防災・減災についても学ぶことができる。カフェや野球・サッカー・フットサルができるように室内練習場をつくった。昔の賑わいを取り戻したいと、今後はBBQができるように、海水浴場を開けないかと計画中だと語る。

東北大学災害科学国際研究所 教授 今村文彦さん
根本宣彦アナウンサー 取材リポート

10月9日、伊豆諸島の鳥島近海を震源とする地震があり、太平洋側の広い範囲で津波注意報を発表された。震度1以上の有感地震がない中で津波が発生したことについて、なぜ注意報レベルの津波が発生したのかはまだ解明できていないそう。揺れはないが津波注意報が発令された場合は、スマホや防災無線で情報を入手し、海岸から離れて高台などの安全な場所に移動してほしいと今村教授は話す。

10月23日(月)放送分

石巻市北上町 橋本恵司さん
守屋周アナウンサー 電話インタビュー

橋本恵司さんが「東日本大震災と子どものミライ」を著した。橋本さんは震災発生時、石巻の教育事務所に勤めており、翌月4月1日から旧相川小学校に勤め始めた。石巻市北上町には相川小学校、吉浜小学校、橋浦小学校があり、それぞれの学校で児童が犠牲となった。発災後は校舎の被災を免れた橋浦小学校で3校合同で授業を開始した。2012年春、1年後の3校の閉校と統合が決定。最後の1年は、それぞれの学校の教育活動を進めることに決まった。3校が統合し北上小学校となり、橋本さんが校長となった。
不安な学校生活の中、悩みながらも運動会を実施したところ、子どもたちの元気な姿で、大人が力をもらったという声をきき、開催してよかったと振り返る。

本には、震災後の授業の様子、児童たちの取り組み、教育実践の記録などが記されている。「東日本大震災と子どものミライ」(春風社)は石巻市と女川町の書店で扱っています。

10月16日(月)放送分

女川みらい創造 阿部真知子さん
藤沢智子アナウンサー 電話インタビュー

女川みらい創造に勤め、女川水産業体験館あがいんステーションを担当している阿部真知子さんに女川町の様子についてインタビュー。
7月30日に開催された「おながわみなと祭り」には18,000人来場し、盛況となった女川町。お中元の注文も多く、来客も感染症流行前の1.5倍になった。
そして今年1月から女川町の離島・出島と本土を結ぶ出島架橋の組み立て工事が始まった。島内の産業、生活、教育、医療及び有事の際の防災道路を担う「命の道」となる。まもなく橋のアーチ部分を移動させる船が入る。来年2024年12月に完成予定。
今月29日(日)には女川町海岸広場で秋の味覚が大集合する「おながわ秋の収穫祭2023」を開催。阿部さんも絶賛する秋刀魚の炭火焼き、秋刀魚すり身汁などおいしい食べ物が食べられる。
盛り上がっている女川町だが、今後さらに盛り上げる地域おこし協力隊を募集中。募集期間は今年12月まで。詳しくは女川町ホームページをご覧ください。