TBC気象台日誌

今年の稲作 晩期栽培でなくても大丈夫?

例年、5月後半に行っている「ウォッチン!田んぼ」の田植え。しかし、今年は早くもきょう29日、シダレザクラがまだ咲き続ける中で行いました。

田植えを早くした理由は2つ。まず一つは、稲の分けつ(株分かれ)を進め、収穫量を増やす目的。これまでは田植え後まもなく、梅雨に入ってしまっていたため、十分に分けつが進みませんでした。
もう一つは、7月後半から8月前半にかけて、今年は低温や日照不足のリスクが少ないのでは?という見通しによるもの。最も低温の影響を受けやすい「減数分裂期」や「出穂期」が梅雨明け後の安定した期間に当たるよう、県などでは田植えを遅らせる晩期栽培を推奨していますが、最新の長期予報によると、今年は早くから太平洋高気圧が強まり、梅雨明けは早まる可能性があります。

こうした要因から、今年のウォッチン!田んぼは、田植えを1か月近くも早めました。7年目を迎えた今年、過去最高となる13キロの収量を目指していますが、果たして結果はいかに?みなさんも注目していて下さい。

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