TBC気象台日誌

今年のスギ花粉 例年より少なめでも油断大敵!

宮城県内も本格的なスギ花粉のシーズンが迫ってきました。去年の夏に降水量が多かったことや、環境省が行った雄花の着花量調査の結果などから、TBC気象台ではこの春の県内のスギ花粉飛散量を、去年と同じくらいで例年よりやや少なめと予想しています。

その分、症状にあまり苦しまず過ごすことができるかといえば、そうではありません。
 最新の1か月予報によると、北日本以北では気圧が平年よりも低く予想され、低気圧が発生したり発達したりしやすい状況。それに伴い、県内は西よりの強い風の吹く日が多くなるおそれがあります。そうなると、スギの木に付いている花粉そのものは例年よりやや少なめでも、実際に飛んでくる花粉の量としては例年よりむしろ多くなる可能性が出てきます。低気圧の動向に注意し、強風が予想される日は特に花粉対策をしっかりとしていきましょう。

今年のスギ花粉は油断大敵

 花粉が飛散するこれからの時期、南岸低気圧による大雪が降ると、花粉は一気に地面へ落ちることもありますが、南岸低気圧の動向についてはどうでしょうか?
 1か月予報の資料を見ると、北日本以北では気圧が平年より低い一方、東日本以南は平年より高い予想で、南岸低気圧の影響を受けにくいことを示しています。大雪によって花粉の飛散量が少なくなることは期待薄なため、そうした点でも対策を万全に進めていく必要がありそうです。

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