TBC気象台日誌

少雨傾向続く ダムの水は大丈夫?

大倉ダム1 大倉ダムの様子(今月17日撮影)

「毎日20センチずつ、ダムの水位が下がっています。まとまった雨が降りましたが、水位は上がるどころか現状維持が精いっぱいの状況ですね…」

久々にまとまった雨が降った今月19日、こう語るのは大倉ダム管理事務所の方。仙台市西部に位置する大倉ダム周辺でも、春先から雨の少ない状態が続いていて、今年これまでの降水量は平年の6割程度にとどまっています。特に、3月の降水量はわずか6ミリと、過去最少を記録しました。ダムの貯水率は現在、60パーセント台で、例年のこの時期に比べ10ポイント前後も低くなっています。

宮城県内のダムは今すぐ、市民生活に影響が出るような状況ではありませんが、それでも例年に比べると水は少なくなっています。雪解け水による流入がほぼなくなった今、頼りになるのは雨しかなく、梅雨の時期にどれくらい降るかにかかっています。
来月に入ると、太平洋高気圧の強まりに合わせて梅雨前線も北上してくるため、まとまった雨が降りやすくなる見込み。被害が出ない程度に降ってほしいものです。

大倉ダム2

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