2月29日(月)放送

石巻市 石巻BBスポーツ 小山勇一さん 毛利光治さん
リポート:伊藤晋平アナウンサー

 石巻市にあるスポーツ用品店「BBスポーツ」はオープン直前に震災にあい開店が延期となりました。しかし震災後2011年6月にオープン。現在開店から間もなく5年が近づいています。
 店の小山さんは震災当時店内には仕入れしたスポーツ用品などはおいておらず助かった、と話します。しかしなんとかオープンしたものの周辺でスポーツをしたいという雰囲気ではなく、お祝いムードとはいきませんでした。当時不安の中、常連さん等店に顔を出してくれたお客さんに心のつながりを感じたと振り返ります。石巻地域の野球人気は、2012年の高校野球「21世紀枠」で甲子園に出場した石巻工業高校を思い出す方も多いと思いますが、市内の競技人口は実は減少しているそうです。特に少年野球チームは震災前の3分の1位になってしまったそうです。
 そして、毛利光治さんが監督を務める社会人野球チーム「石巻日和倶楽部」は、2011年に1度だけ休部したものの日本で3番目に古い創部102年のクラブチーム。部員数も一時減少したものの若い選手が入団しています。今後は勝負にこだわって石巻の野球熱を復活させるべく日々練習に取り組んでいます。震災から5年。石巻BBスポーツのこれから、そして日和倶楽部の今後の戦いに注目していきたいと思います。

南三陸町さんさん商店街 季節料理志のや 高橋修さん
リポート:林田悟志アナウンサー

 2012年2月25日にオープンし32店舗が軒を連ねる南三陸さんさん商店街。今年はオープン4周年の記念イベントが開かれ大いににぎわいました。商店街は現在の仮設での営業はことし12月に閉鎖され、来年3月に約10メートルかさ上げした志津川地区の復興市街地の早期まちびらきエリアに移転して営業を再開します。震災から5年の商店街の現状と今後を取材しました。
 さんさん商店街季節料理志のやの高橋修さんは先日の4周年記念イベントを振り返り「4年というのは早い短いは体感人それぞれ。でも自分達を応援してくれた人に感謝の気持ちをこめてキラキラ丼を先着10名に半額特典などで提供してみたら、朝早くから行列が出来て嬉しかった」と歓びの声。しかし開業1年目から比べてみると来場者数はおよそ20万人の減少傾向。回復には大変な努力やアイディアだ必要と感じています。そこで地元の商店街に声をかけて「グルメ研究会」を立ち上げもっと面白いものを作ろうという取組を開始しています。震災前はライバル同士だったお店同士で協力し合い、新メニューを開発しようと準備中です。
 今年12月の商店街移転の際は、仮設店舗すべて本設へ移るわけではなく再開を迷っている店も多いとのこと。これまで通りの商売が新しい場所で出来る見込みは厳しく、新設での営業になる来年からが本当の勝負だとお話し下さいました。

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