・JNN三陸支局から佐藤友寛記者
・大崎市西古川「寒梅酒造」
大正5年から地酒「宮寒梅」を造り続けてきた蔵元ですが、今回の地震による大きな揺れで蔵が損壊しました。瓶詰めの済んだ新酒やタンクの酒も被災し、商品が不足する中、4月にはなんとか営業を再開。しかし歴史ある蔵は修復が難しく、新たに再建することとなりました。同じ場所で蔵を再建し、一から酒を仕込むのには大変な費用がかかりますが、古川の水、そしてこれまで支えてくれた人とのつながりを諦めて他の地に移ることは考えられなかったということです。新しい蔵の引き渡しは12月3日。いよいよ新しい酒造りが始まります。
・名取 方言を語り残そう会
これまで、地域の方言を収集し「方言かるた」を作るなどふるさとの言葉の伝承を続けてきた「方言を語り残そう会」の皆さんは、仮設住宅で方言をテーマに語りあり、笑いありのイベントを定期的に開催しています。今回、震災を五七五で詠んだ句集「負げねっちゃ」を発行。方言を故郷の財産として伝えていきたいという想いと、震災を語り継ごうという想いから発行された句集は大きな反響を呼んでいます。五七五だからこそ想いがそこに流れ込み、気持ちを集約して伝えることができると言います。