Archive for 2019年4月29日

4月29日(月祝)放送

宮城教育大学 311いのちを守る教育研修機構
大学院教育学研究科 小田隆史准教授
大学院生 高見秀太朗さん 大林要介さん

(聞き手)藤沢智子アナウンサー

きょうは、宮城教育大学の防災教育について、大学院生が小中学校の教員向けに教材を作成した過程をお聞きし、そのインタビューの模様をお送りします。

4月22日放送分

震災から8年 南三陸町歌津 20歳を迎えた三浦大州さん
林田悟志アナウンサー取材リポート

南三陸町歌津で当時小学6年生だった三浦さんは震災に遭遇しました。震災当時は伊里前小学校で学活の途中だったそうです。地震があった日に初めて津波を見て怖かった、と8年前を思い出してくれました。仮設住宅が学校の校庭にあったこともあり、住民の方々に応援してもらって部活を行ったこともありました。
小学校、中学校、高校まで歌津中学校・志津川高校で野球を続けた三浦さんは現在、地元を離れて医療系の学校で柔道整復師になるために勉強しています。野球をしていた時に怪我をしたこともあり、その経験から目標を見つけたようです。将来は地元か仙台で開業したい、と話してくれた三浦さん。幼いころの経験や体験がお仕事に活きるよう、今後も頑張ってほしいと心から願います。

気仙沼市 みんなのたんす 代表高橋えりさん
伊藤晋平アナウンサーリポート

気仙沼市八日町にある「みんなのたんす」代表の高橋えりさんは、3年前に気仙沼市へ移住し、会員制の子供古着のシェアサービス・子供服のリメイク商品の販売を行っています。月会員1000円、年会費5000円で入会でき、お店の服を持ち帰って使用後は使い終わったら返す必要もないサービス内容になっています。
環境に優しいことをしたい、と思い起業した高橋さんの根幹には「平和」への思いがあります。その理想を目指すため、子供服のシェアサービス事業を立ち上げました。気仙沼市のポジティブな雰囲気が彼女の新しいアイディアにマッチしているようです。
みんなのたんすは、GWの5月6日(月祝)をもって一度営業を終了し12月頃から移転しての再開を検討しています。今後も新アイディアを具現化してより一層パワーアップ!環境に優しい事業を展開していく予定です。こちらも今後が楽しみですね。

4月15日(月)放送

きょうの3.11みやぎホットラインは、3月11日放送に放送した「絆みやぎ明日へ2019」からのダイジェストをお送りします。

「お弁当と総菜のボアラズ」/気仙沼市 佐藤はるかさん
インタビュアー GOODモーニング 長田洋子

気仙沼市に出産のため里帰りしていた佐藤さんは、3月11日に被災しました。あの時、食べたいものが手に入りにくかったことを教訓に、自分でお弁当の宅配・移動販売の仕事を始めました。現在、ボアラスは気仙沼市の南郷「スマイルステーション丸和」のゲストルームで店舗販売も開始しています。営業時間は、月~金午前11:30~13:00、午後は17:00~18:30までです。土曜日は昼のみ営業です。
1人暮らしをされている高齢者、災害公営住宅にお住いの方々の見守りも兼ねているそうです。多くのお客さんとかかわりの中、気仙沼市の現状を知る、何かの役に立ちたいという気持ちが大きくなったと話してくれました。

南三陸町 大沼ほのかさん 取材リポート
安東理紗アナウンサー取材

2011年3月南三陸町の伊里前小学校の卒業式を前に、震災にあった大沼さんは、今年3月に宮城農業大学校を卒業しました。
狭い体育館に避難した当時姉妹のことを考えた両親は、北海道に避難することを決めました。震災の恐怖を思い出さないようにと北海道の内陸に住みましたが、祖父が南三陸で体調を悪くしたため2年間でまた南三陸に戻ることとなったそうです。そして、宮城県の復興のために、農業大学へ進学し、栗の栽培の勉強をし始めました。そして卒業してからは、ふるさと南三陸で栗の栽培に着手しましたが土地探しの段階から苦戦しました。
現在は桃を育てながら「栗」の里づくりを開始しています、今後も自分の夢を叶えるためにそして地元の復興のために、南三陸で頑張ります。

4月8日(月)放送

★放送時間が4月から変更になりました★
3.11みやぎホットラインは、毎週月曜夜7時からの放送です。
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きょうの3.11みやぎホットラインは、3月11日放送に放送した「絆みやぎ明日へ2019」からのダイジェストをお送りします。

石巻市長面 三條すみゑさん
パーソナリティ ロジャー大葉取材リポート

東日本大震災で、息子さんを亡くした三條すみゑさん。現在、長面地区で震災の語り部をボランティアで行っています。大川生まれ大川育ちの三條さんは、大川小学校の遺族会の佐藤敏郎さんに誘われ、悩んだ末に長面地区の語り部を始めました。
悩みながら多くの方に災害の恐ろしさを伝えている中で、人々が長面地区の牡蠣のおいしさなど、ふるさとの良さを再確認、知ってもらう喜びもありました。今後は、長面地区に伝わるおまつりを復活させ、「長面春祈祷」「アンバサン」「長面太鼓」などを開催してしました。長面地区は、現在危険区域に指定されているため、住民たちが集まるきっかけにもなっています。震災後、バラバラになってしまった地域のみなさんたちもこの祭りを楽しみにしています。

山元町未来を創る/山元町 安田工務店 安田健さん
パーソナリティ 舟倉薫取材リポート

山元町の未来を創るため、仕事の傍ら「未来創造業」、将来につながる未来を創造していこうと奮闘しています。山元町の海側、山側でまだまだ復興に差がありますが、その中で安田工務店は移動せずに、震災以前と同じ海側での仕事を継続しています。
生まれ育った町に未来を創る。。。そのはじめの1歩として海から300Ⅿの場所に再生工場をつくり、廃材を資源として蘇らせる事業を始めました。また、そのリサイクルセンターの壁は、地元の小学生100人のカラフルな絵を描いてもらいました。今後も、ニーズに合った変化を行いながらふるさと山元町の未来の創造を行っていきます。

4月1日(月)放送

★放送時間が4月から変更になりました★
3.11みやぎホットラインは、毎週月曜夜7時からの放送です。

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きょうの3.11みやぎホットラインは、3月11日放送に放送した「絆みやぎ明日へ2019」からのダイジェストをお送りします。

「雄勝で生きる」/石巻市雄勝町 山本圭一さん
飯野雅人アナウンサー取材リポート

震災後、パーソナルトレーナーの山本圭一さんは東京から石巻市雄勝へ移住しました。東日本大震災のボランティアをきっかけに雄勝町へ移住した山本圭一さん。震災発生から1週間後に宮城県石巻市雄勝町へ出向き、炊き出しや学習支援などを始めました。2012年には雄勝町に移住し、漁師として仕事をしながら石巻市雄勝町の復興に携わり、津波によって壊滅した町の支援活動を行っていました。
当時、学習支援を行っていた中学生は今年で20歳。周りに不安を隠しながら生活していたあの頃からはぐっと大人になり、立派な成人になりました。
また、震災から8年、雄勝町の復興イベントなどを地元出身の花山さんや仲間とともに行ってきました。代表的なイベントは「トレイルランニング」です。
雄勝出身の花山さんは、震災後に雄勝の歴史や文化を勉強するようになり、より深く故郷の良さに気がついたということです。震災前と震災後の違いが分かるからこその気づきです。
雄勝町にはない新しい山本さんのアイデアで、今後も雄勝町を拠点に活動していきます。震災前に4300人いた住民も、638世帯1282人(2019年2月現在)と人口減少が見られます。そんな現況でも山本さんは、雄勝町から元気を発信していきたいと話してくれました。


「ReROOTS」被災地での就農/仙台市宮城野区 平松希望さん
伊藤晋平アナウンサー取材リポート

東北大学出身の平松さんは、被災地でのボランティアを通して、宮城県で農業を続ける農家さんたちの思いの強さを知りました。そんな農家さんたちの姿をカッコよい、尊敬できる人達だと感じ、様々な反対を押し切って宮城県仙台市若林区で農業を行っています。卒業後2年の農業修行を行った後、現在62アールの農地で野菜を生産しています。
その傍らで、宮城県で新規就農する人たちのために、農業のすばらしさ、農業に向かく覚悟、大変さを伝える就農サポート講演会なども行っています。自分自身が就農する時に、情報がなかったことがその理由です。震災から8年、農地の復旧作業がほぼ終わり、田畑が復旧してきた今、今度はその農業従事者を育てていく楽しさ、魅力を伝えています。
農家3年目の平松さんは、新しい形の農業、いろいろな人たちの参入に期待をもっています。仙台市内で朝採りの野菜を多くの人たちに食べてもらいたいと奮闘中です。