Tag Archive for 亘理町

12月15日(月)放送分

「気仙沼市岩井崎 丸正食堂」
聞き手:菅生翔平アナウンサー
小野寺あつしさん まさこさん夫妻

潮吹き岩などで有名な観光地、岩井崎。震災後は津波に耐え生き残った「龍の松」や「横綱秀ノ山雷五郎像」が震災復興のシンボルとなっています。その岩井崎でもう一度立ち上がろうとお店を再建した方がいます。それは丸正食堂の小野寺さんです。
 お店は津波にのまれ跡形もない状況下、震災後1年は養殖施設の道具をがれきの中から探し養殖業を再開。しかし店を立て直すことは考えずにいた中、背中を押してくれた人がいました。それは以前の常連客でした。昨年6月末にオープンしたログハウスの素敵なお店、食堂というよりは喫茶店といった雰囲気。店内は薪ストーブの暖かみが広がり提供される食事一品一品にお客様への感謝が詰まっています。ぜひ立ち寄ってみてください。

「宮城県漁協の今」3回リポート(最終回)
聞き手:藤沢智子アナウンサー
亘理町:宮城県漁協仙南支所亘理 運営委員長 菊地伸悦さん

(亘理町荒浜漁協の現状)
地元ワカメの養殖の再建には数億の金額がかかるといわれた状況の中、亘理町は漁獲高・水揚高ともに震災前より増加傾向にあります。
理由の一つは、海の資源(漁場)の回復が復旧を大幅に上回っていることにあります。また放射性物質の徹底的な検査により全国的に信頼は回復。船は震災以前の半分しか漁に出ていませんが、亘理町の港(絆ポートやふれあい市場、加工場など)建物が復旧したことも大きな理由となって漁獲高・水揚高が増加しているそうです。
今後の課題は後継者の養成。今後牡蠣ほやほたてを亘理町からたくさん出荷し都内での販売増を狙いたいと言う希望も。これからはもっともっと買い手を増やす施策も考案していきたいと話してくれました。

9月22日(月)放送分

・震災後3年半ぶりに小学校開校 亘理町立長瀞小学校(亘理町)
 リポート

 先月26日、海岸からおよそ2kmの場所に立つ長瀞小学校でおよそ3年半ぶりに2学期の始業式が行われました。津波被害を乗り越え、元の場所に新校舎を建設しての再出発は、宮城県内の小学校では初めてのケースです。
 始業式の日、児童の元気な声が響く新校舎の校庭には全国からの寄付で作られた遊具もお目見えしました。子供達は「こんなに立派なんだな。いろいろ勉強とか頑張りたい」「昔懐かしい。みんな賑やかで楽しい気分」と声を弾ませます。
 当時小学2年生だった水戸たけはる君は、現在6年生。仮設住宅での生活を経て住みなれた場所に戻ってきました。久しぶりに通いなれた学校へ登校し「家は少なくなってさびしいけれど、久しぶりに歩けるので嬉しい」と新たなスタートについて話してくれました。
 長瀞小学校は津波被害を経験した学校。それを教訓に地域の防災拠点の役割を担うために今、新たな歩みを進めています。

・津波被害の爪痕が残る場所で3年ぶりの民宿営業再開 
 民宿浜まつ 佐藤克幸さん(亘理町) 
・リポート 飯野雅人アナウンサー 

 亘理町荒浜にある「民宿浜まつ」を経営する佐藤さんは今年7月14日に3年ぶりに民宿を再開させました。荒浜地区は津波被害が大きかった地区。以前経営していた民宿も1階部分が全壊しました。
 当初佐藤さんは民宿を再開する気持ちがなかったのですが、配送業をしていた次男の息子さんの一言に背中を押され、家族経営で民宿を再開、再出発を果たしました。現在民宿経営も軌道に乗り、自身のフランス料理の経験を活かして地元の魚を使った料理なども提供。民宿ではとても珍しいフランス料理の提供が話題になっています。
 これから亘理町ははらこ飯の季節。料理の充実を図るために試行錯誤の日々が続いていますが家族経営らしい暖かい雰囲気で皆さんのお越しをお待ちしています。

【民宿浜まつ】

 ・所在地 宮城県亘理郡亘理町荒浜字藤平橋44-2
 ・TEL 0223-36-9711
 ・FAX 0223-36-9712

≪お知らせ≫
3.11みやぎホットライン は9月29日(月)と10月6日(月)はプロ野球中継のためお休みとなります。