Tag Archive for 東日本大震災

6月1日(月)放送分

・スタジオゲスト ロンドン在住シンガー 鈴木ナオミさん
聞き手 藤沢智子アナウンサー

 鈴木ナオミさんはロンドン在住の歌手。イギリスでは最も知られた日本人の一人で、ヨーロッパを舞台にマルチタレントとしても活躍しています。震災から86日目に開催した「とっておきの音楽祭」に対してメッセージを寄せ、2011年9月に来仙。2012年からは音楽祭に出演するため帰国し精力的に活躍しています。
 今回、イギリスのミュージシャン達とコラボレーションで制作したロンドンと被災地を繋ぐみんなの歌「OUR SONG」。仙台市沿岸部の被災地岡田地区のみなさんの体験を綴ってもらい、その体験をもとに作詞。ジェフ・ベック、デビット・ボウイなどの音楽プロデューサーのアンディ・ライト氏が作曲して仙台の子供たちが合唱に参加した応援歌を作りました。
 この「OUR SONG」は、イギリス国会議事堂で行われた東日本大震災4周年メモリアルコンサートで披露され多くの報道機関が詰めかけました。(イギリス国会議事堂内で日本人による音楽演奏会が開催されたのは今回が初めて)
 「イギリスからの支援の声を伝えるメッセンジャー」としてご活躍中の鈴木ナオミさん。仙台では6/7(日)に行われる【とっておきの音楽祭】にご出演予定です。

【とっておきの音楽祭】
 ・2015年6月7日(日) 午前10時~午後5時まで
(出演日程)
 元鍛冶丁公演  午後2時~2時25分
 仙台市市民広場(フィナーレ)午後5時30分~午後7時(予定)

・お問い合わせ
 とっておきの音楽祭実行委員会SENDAI
 TEL 022-265-0980
 E-mail info@totteokino-ongakusai.jp

   

3月16日(月)放送分

・マリンピア松島水族館 代表取締役社長 西條直彦さん /飼育員 神宮潤一さん 取材リポート
リポート:佐々木淳吾アナウンサー

震災後、いち早く再開して復興の先駆けとなったマリンピア松島水族館。その水族館が今年5月に閉館になります。

 日本で2番目に長い歴のあるマリンピア松島水族館。昭和2年に大河原町の高橋良作さんが個人資金で開業。その後私鉄の宮城電気鉄道(現在のJR仙石線)が松島まで開通し観光産業が盛んに行われました。その後経営は仙台急行が運営を引き継ぎ老舗の看板を守り続けてきましたが東日本大震災の影響と老朽化のために今年5月に閉館することに決定しました。
 震災後の復旧と従業員それぞれの思い…開業から88年の歴史~東日本大震災を経ての今~そしてこれからについてを西條直彦社長と飼育員のトップである神宮潤一さんに案内していただきます。

3.11みやぎホットラインスペシャル 「夢の行方」

Hotlineあなたが、大切にしている場所はどこですか?
あなたが忘れられないのは、どんな場所ですか…

ここにひとりの女性がいます。
亘理町荒浜で魚の卸業を継ごうと決めた佐藤怜子さん。

ここに一人の若者がいます。
プロ野球選手になろうと思ったことはあったけれど今は5代目として南三陸町歌津で家業の漁師を継ごうと決めた、三浦秀斗君。
三浦秀斗

かつて、たくさんの家が建っていた荒浜の漁港で潮風に吹かれながら…
かつて幼いころ遊んだ海水浴場を歩きながら...

彼らは話してくれました。東日本大震災を機に彼らが決めたこと。
この町に行き、この町の未来ををつくる、今だからこそ語ることができる、

彼らの夢の行方…

東日本大震災特別番組「絆みやぎ 明日へ」
    ○放送:2015年3月11日(水)12時15分頃から
     3.11みやぎホットラインスペシャル
    「夢の行方」

放送時間:脚本:北阪昌人
演出:鈴木俊樹
ナレーション:小関里恵

2月23日(月)放送分

・仙台市若林区 桑農家 菊地柳秀さん 取材リポート
リポート:菅生翔平アナウンサー

 若林区荒井笹谷敷の菊地柳秀さん・たえこさんは、現在近所の方と「シャン ドゥ リュミエ」という農業法人を立ち上げ、桑を作っています。菊地さんはもともと荒井で江戸時代から300年にわたって農業を営んでいてほうれん草やお米を作っていました。なぜ現在桑を作っているのか…その転機は2011年の東日本大震災でした。
 震災時は仙台東部道路の東側は甚大な被害で190人近い方がなくなりました。田畑もほとんど水に浸かり農業もできない状況。しかし、農家を自分達の代で終わらせたくない、という思いから支援を経て現在農業を再開しています。その再開のきっかけはボランティアの方々の助けにある、と振り返ります。除塩や片づけをはじめ菊地さんの心の支えにもなりました。
 そして縁あってNPO法人日本ハビダット協会の親善大使の一声が菊地さんと桑を結びつけます。試験的に植えた桑を75本植えてみたところ全部根付きました。無農薬で栽培できる桑は現在7000本ほどの桑を栽培しています。その桑は現在パウダーやお茶などに加工され健康食品として販売。摂取することで健康改善が見られた人もでて、お2人はさらに桑を通じて「日本の医療を改善する!」という夢を持って仕事にまい進されています。
 
・多賀城市 鉄板居酒屋 一歩 並木貴憲さん取材リポート
 リポート:飯野雅人アナウンサー 

 産業道路沿いの津波被害が大きかったところに、並木貴憲さんは縁あって震災後店をオープンすることになりました。震災前から通っていたからあげがおいしい居酒屋です。そのきっかけは震災後4時間かけてスーパーでコロッケを2個買って嬉しそうに話してくれたおばあさんの笑顔…孫にやるといって時間・苦労を惜しまず並んで買い、暖かいコロッケを嬉しそうに持ち帰った姿が忘れられなかったからだったそうです。
 しかし2011年9月の開店直後は周りに店がなく震災前の面影はありませんでした。震災後に変わってしまった風景、真っ暗な状態が続く多賀城がこの先ずっと続いてはいけない、と地元多賀城を考えるきっかけにもなったそうです。
 現在、多賀城駅前は再開発が進み、にぎわいを取り戻そうとしています。鉄板居酒屋一歩には「おかえりなさい」も文字と子供の笑顔の写真。今後みんなが以前の生活に戻った時に初めて復興と言える日が来る日を心待ちに、多賀城を明るく変えていきたいと話してくれました。

11月17日(月)放送分

女川町「被災地のこどもたちのための放課後学校 向学館」
聞き手:伊藤晋平アナウンサー
女川向学館 松本 雄二さん 川井のり子さん

この女川向学館は、NPO法人カタリバが設立した被災地の子供たちのための放課後学校「コラボ・スクール」で、地元小中学校生の学習指導と心のケアを行っています。震災後は避難所生活などで、学生の勉強する場を確保する役割も担ってきました。向学館の卒業生とともに被災した「ふるさと女川」を発信しようと「さんまdeサンバ」をプロジェクト化。「東北復幸祭<環 WA>in PARIS」で生徒らが主導、発表も行いました。
現在は、町内の学校の先生と向学館の先生が一体となり連携しながら子供たちの学びの環境を整えています。
被災体験や向学館での学びの時間を将来、自分自身の強い力に変えてほしいとお2人は話してくれました。

東松島の米の新品種「かぐや姫」で情報発信
聞き手:飯野雅人アナウンサー
東松島市 木村正明 さん

東松島市の特産米「かぐや姫」は、日本一収穫が遅い極晩種の米。特産米にもかかわらず現在東松島市では木村さんのみが生産しています。
食べておいしいのは当たり前。ブランド米として付加価値を付けたい、と木村さんはかぐや姫の販路を関東方面に求めています。しかし、被災地東松島市の現況は関東では伝わりにくく、米価の下落や後継者(担い手)不足の問題などもあり販路確保は大変難しいものとなっています。それでも木村さんはかぐや姫とともに東松島市の情報を発信していきたいと願っています。

このかぐや姫、10月20日放送の「東松島食べる通信」10月号で特集があります。情報誌+食材という新しいツールで木村さんの思いを読みながらかぐや姫のお米も食べれますので是非購入してみてください。