東北大学災害科学国際研究所長 今村 文彦さん
仙台市防災・減災アドバイザー 折腹 久直さん
根本 宣彦アナウンサー 電話インタビュー
福島県沖を震源に今月16日深夜発生した最大震度6強の地震。
県内には津波注意報が発令され2人が亡くなりました。走行中
の東北新幹線が脱線。首都圏との大動脈が寸断されている他、
各地で断水の被害が相次ぎました。気象庁によりますと、今回
の地震で宮城県北部では周期が比較的長い揺れの強さを示す指
標である「長周期地震動」の階級が最大の4を観測。「固定し
ていない家具の大半が移動し倒れるものもある」とされていま
す。今村さんの分析では「去年2月13日発生の地震よりかな
り揺れは強かった」。その時と震源地はほぼ同じ。断層が伸び
たのは北方向。より宮城県に近づいたということになります。
今回と去年の地震は「双子の関係」との指摘も出ています。宮
城県沖や福島県沖の地震活動が活発な状況が続いている中、大
切なのは日頃の備え。折腹さんは家具の転倒防止、落下防止、
安否確認、情報収集への準備を中心に、非常持出袋を季節毎に
見直しすることで、日頃の点検につなげていくことが出来る。
今回の地震の恐怖を忘れぬうちに確認することで防災・減災の
意識をより高めていくことにつなげられると話してくれました。
また、自らの身を守るための「シェイクアウト」を意識し、厚
底の靴を近くに用意するなど、いつでも避難出来る対策の重要
性を話してくれました。